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アイヌ民族彫刻家 藤戸竹喜さん死去 アイヌ芸術の第一人者 84歳

 【阿寒湖温泉】アイヌ芸術の第一人者で今年の北海道功労賞に選ばれた釧路市阿寒湖温泉のアイヌ民族彫刻家、藤戸(ふじと)竹喜(たけき)さんが26日午後4時31分、多臓器不全のため釧路市内の病院で死去した。84歳。オホーツク管内美幌町生まれ。自宅は釧路市阿寒町阿寒湖温泉2。通夜は28日午後6時から、告別式は29日午前10時から、いずれも阿寒湖温泉3、正徳寺信徒会館で。喪主は妻茂子(しげこ)さん。

 生まれて間もなく母親を亡くし、熊彫り職人だった父親と旭川を拠点に道内各地を出稼ぎに歩いた。旭川・近文国民学校に入学するも2年で中退。11歳から父親をまねて熊を彫り始め、1964年、阿寒湖畔に民芸店「熊の家」を開いた。

 熊をはじめ動物や等身大の人物像などを精力的に制作し、国内外から高く評価されていた。99年に米国スミソニアン国立自然史博物館にアイヌ民族をモデルにした等身大像が展示された。14年にはJR札幌駅にエカシ(長老)像が設置された。15年に北海道文化賞。

 高い芸術性から「工芸品」や「民芸品」だったアイヌ作品を「アート」に押し上げる推進力となった。晩年は「最後の熊彫り職人」と名乗り、制作に打ち込んだ。(山崎真理子)

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