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ポストシーズン 若手飛躍期待<えのきど いちろう>

 胆振東部地震による中止の振替開催となったロッテ2連戦が終わり、ファイターズはリーグ戦の全日程を消化した。評論家の順位予想が軒並み最下位で、開幕シリーズの西武戦を3連敗でスタートしたことを思えば、Aクラス確保の3位フィニッシュは上出来と言える。

 が、6月下旬、その西武をゲーム差なしまで猛追しながら、夏場に失速し、結局2位の座すらソフトバンクに奪われたのは残念だった。僕は何とか、クライマックスシリーズ(CS)を北海道で開催できないかと願っていた。

 地震の影響で観光産業は大打撃だ。CSを開催することで野球ファンを呼び込むことができる。それからメディアの目を向けられる。風評を払拭(ふっしょく)するのは大々的なキャンペーンより、案外、野球ファンの口コミだったりする。スポーツアナの「ラーメンうまかった~」というインスタだったりする。

 が、3位ではCSを北海道で開催できない。こうなったらしょうがない。日本シリーズを北海道へ持ってこようじゃないか。頭を切り替え、チャレンジャーとして福岡で勝負するだけだ。

 CSは上位のチームのホームで試合する。2位と3位が対戦する第1ステージは先に2勝した方が勝ちで「勝利数のハンディ」はなく、初戦を取ってしまえばむしろ相手にプレッシャーがかかるはずだ。しかも、ファイターズは敵地ヤフオクドームをそれほど苦手としていない。

 僕はもちろん中田翔や近藤健介といった中心選手に期待するところ大だけれど、このポストシーズン、若手に頑張ってもらいたい。リーグ戦とはワンプレーの重さが違う。密度が違う。くたびれるよ。でも、その重圧のなかで活躍できてこそ一人前なんだ。

 特に守りの要となる清水優心はハードだと思う。石川直也や堀瑞輝も、ここで輝いてほしい。渡辺諒、横尾俊建は千載一遇のチャンスだ。浅間大基はラッキーボーイになれ。

 若手は短期決戦の重圧の中で大飛躍をするかもしれない。過去、ポストシーズンに変貌を遂げた選手というと2006年のダルビッシュ有が思い出される。日本一を達成したこの年、ダルビッシュは初めてローテ入りを果たした2年目の若手だった。シーズン12勝5敗だから期待以上の働きだ。が、「上げ潮に乗る若手」から「エース」に飛躍したのは何といってもソフトバンクとのプレーオフだったと思う。威圧感、迫力がハンパなかった。ああいう姿が見たいのだ。決戦を大いに楽しみにしている。(えのきど いちろう・コラムニスト)

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