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風疹の流行 抗体検査し予防接種を 

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 風疹の感染が、首都圏を中心に全国に拡大している。

 今年の患者数は、952人(道内7人)に達し、昨年1年間の10倍を超えた。

 最も懸念されるのが妊婦への感染だ。妊娠から20週ごろまでに感染すると、出生児が白内障や難聴、心臓病といった「先天性風疹症候群」にかかる恐れがある。

 流行は、30~50代の男性が中心になっている。風疹を甘く見ることがないよう、とりわけ男性の意識改革が求められる。

 一人一人が抗体の有無を確かめ、必要ならばワクチン接種を受けることを心掛けたい。

 風疹は、感染から2~3週間で発症し、発熱や発疹、リンパ節が腫れるなどの症状が現れる。

 せきやくしゃみ、会話などによる飛沫(ひまつ)感染が多い。感染力はインフルエンザの2~4倍と強く、マスクや手洗いだけでは十分な予防は難しいという。

 大流行した2013年の患者数は1万4千人超に上る。先天性風疹症候群は45人の報告があり、そのうち11人が死亡した。

 国や自治体は危機感を持って正しい知識の普及に取り組み、予防に必要な予算を確保するべきだ。

 感染を防ぐ有効な方法はワクチン接種である。

 ただし、妊娠している人や妊娠の可能性がある人には接種できないため、妊娠前に受けてほしい。人ごみや不要不急の外出を避ける用心も欠かせない。

 家族や職場の同僚など周囲も予防に努める必要がある。

 国立感染症研究所の17年度調査によると、男性の抗体保有率は、30代後半が84%、40代が77~82%、50代前半は76%で、同年齢の女性(97~98%)より低かった。

 学校で予防接種が始まるのが、男子は女子より遅かったのが原因とみられる。

 30~50代男性は積極的に抗体検査を受けてもらいたい。

 過去に予防接種を受けた場合も油断できない。免疫が弱まっている可能性もある。

 「子どものころに風疹にかかったことがある」と思っていても、はしかなど別の病気と勘違いしているケースも少なくない。

 道や札幌市などは、妊娠を希望している女性や配偶者を対象に抗体検査費を助成している。

 一方、予防接種にかかる費用も決して安くない。政府は30~50代男性に対する抗体検査費を補助する方針だが、予防接種への助成も併せて検討するべきだ。

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