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避難の意識付け課題に 十勝、日高で道防災総合訓練

 【足寄】広域の大雨災害を想定した本年度の道防災総合訓練が11日、十勝、日高管内の8町村で行われ、十勝管内足寄町など各地の住民が避難の手順などを確認した。訓練は混乱なく行われたが、これまでの大雨災害で避難指示・勧告に従う住民は少なく、住民の意識付けが今後も課題となりそうだ。

 足寄では住民が自宅から町総合体育館まで移動し、治療中の病気や家族の連絡先など緊急時に必要な情報を確認。段ボールベッドの組み立て方や土砂災害危険箇所についても学んだ。参加者は約100人だった。町内の無職山内幸子さん(73)は「参加が少ない。胆振東部地震があった今こそ、身の守り方を覚えるべきなのに」と話した。

 訓練は防災無線で避難を呼びかけたが、町内では以前から「屋内にいると放送が聞こえにくい」との声があった。町は自宅で防災無線を聞ける小型受信機を2018、19年度に全戸配布する計画で、安久津勝彦町長は「スムーズな避難のため整備を急ぐ」と話した。

 16年の連続台風では、14万6650人に対して避難指示・勧告が出されたが、避難者は7・6%の1万1170人にとどまった。当時の道の災害検証委員会は「避難情報は空振りを恐れず発令し、適切な行動が取れるよう平常時から防災教育を進める必要がある」と指摘している。道の辻井宏文危機対策局長は「地道に訓練を重ね、迅速な避難に向けて道も支援策を考えたい」と話した。

 訓練は13日も行われ、上川、空知、石狩管内などの8市町で住民や自衛隊など700人が参加する見込み。メイン会場の士別市では停電を想定し、非常用発電機を使った宿泊訓練も行う。(小林史明)

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