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【札幌】ネタ大ぶり 老舗の心意気

 地下鉄東西線南郷7丁目駅から徒歩5分ほど。本郷通商店街の中小路にある「誠寿司本店」は、地元に愛され続けて半世紀の老舗すし店だ。

 社長としてすしを握るのは野上誠司さん(57)。初代の父、誠さん(85)から店を引き継ぎ、息子の朋裕さん(32)と3世代で営む。誠さんはかつて鮮魚店を経営していたが、「貧しい家庭に育った父は、多くの人におなかいっぱいすしを食べてもらいたいという思いで店を始めたそうです」(誠司さん)。

 先代の思いは受け継がれ、ネタの新鮮さはもちろん、大きなシャリが同店の特徴だ。まずは店名のついた握り盛り合わせ「誠」を。ウニ、トロ、カニ、大エビなど豪華なネタが10貫、どーんと皿に並ぶ。ウニやイクラはたっぷり盛られ、どのネタも大ぶりだ。エビは甘く、トロやサーモンの脂は舌でとろけるよう。

 お酒を楽しみながら海鮮をつまむ客も多く、一品料理も充実している。今なら旬の「サンマ刺身」が外せない。この根室産サンマ、くちばしが黄色く目は澄んで、新鮮なのが素人目にも分かる。脂が乗り、溶けるような口当たりがたまらない。

 「生のイクラはこの時季しか食べられないので、ぜひ」と朋裕さんに薦められ、「いくら小鉢」をいただいた。宝石のような輝きが美しい。薄味だが上品なコクがある。

 ニセコの落葉キノコを使った「落葉おろし合え」も今だけの一品。独特のぬめりと香りは野性味にあふれ、秋の恵みに思わず感謝。

 開業53年の老舗ながら敷居が高い印象はない。料金設定も抑えめで、気軽に利用できるのもうれしい。全ては親子3代の心意気と努力のたまものなのだろう。

<メモ>
 「誠寿司本店」は札幌市白石区本郷通9南。(電)011・861・0090。営業時間は午前11時30分~午後10時(日曜・祝日は午後9時30分まで)。無休。150席(禁煙席なし)。駐車場15台。

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