PR
PR

変えるとき 耐えるとき

[PR]

 離婚のご相談を受けたとき、まず別居してしばらく生活するだけの資金の用意がなければどうにもならない、という場面はよくあります。

 若い方はご実家に頼るという形でこの問題をクリアすることも多いのですが、ある程度の年齢層になるとそうもいかないものです。

 弁護士費用は、法テラスを利用して立て替えを受けることができ、実はあまり問題とならないのですが、別居生活を立ち上げる資金や当座の生活費は、ご自分で算段するほかありません。

 相手から婚姻費用(生活費)を受けとる権利はあるものの、実際に受けられるようになるまでは何ヵ月もかかるのが通常です。

 ある方のご相談では、お考えの計画では現実味があるとは言えませんでした。

 その方からは後に、現実を受け止め、夫と話し合い、関係を改善していくこととした、とご報告をいただきました。

 このような法律相談は、問題を解決できずに終わったように見えるかもしれませんが、解決できないとわかったことで、夫との関係に腰をすえて取り組む覚悟が決まる、という別の解決をもたらしたともいえます。

 中には、結果として夫婦関係が安定し、後日、ご夫婦で遺言の作成など別の形のご相談でみえる方もいます。

 また、いったんは耐えるという選択をしたものの、どうしても耐えきれず、何年もかけて別居の準備を進め、別居、離婚という形で状況を変えていく方もいます。

 どちらの場合も、望みがすぐにはかなわないとわかっても絶望せず、耐えてその場にとどまる、時間をかけて状況を変えていく、という決断を自分なりにすることが肝心なのです。

どうしん電子版のご案内
北海道新聞 購読の申し込みはこちらから
新聞配達スタッフ募集
PR
ページの先頭へ戻る