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五稜郭に「外郭」あった 奈良女子大名誉教授が指摘 跡地含め保存訴え

 「五稜郭の箱館奉行所は、江戸幕府が置いた17の遠国奉行所の中で唯一、外側を囲うように造られた土塁の『外郭』もあった」―。奈良女子大学の戸祭由美夫名誉教授が、箱館奉行所の外郭に着目した著書を出版した。戸祭名誉教授は、外郭内部の面積が約1平方キロに及ぶ規模の大きさの特異さも強調。現在は樹林地や草地になっている外郭跡地も含めた保護や保全の必要性を訴えている。

 この著書は「絵図にみる幕末の北辺防備」(古今書院)。戸祭名誉教授は1987年から、中世、近世の城下町や陣屋町など、土塁や石垣や堀などに囲まれた集落を研究する中で、幕末に描かれた箱館奉行所の資料を調査。1862年(文久2年)作製の「箱館亀田 一円切絵図(いちえんきりえず)」など、幕末の絵図を調べていた時に、箱館奉行所には、五稜郭周辺を囲うように植林された土塁が建造されていることに気付き、五稜郭が内側に築かれた「内郭」、周辺の土塁が「外郭」に当たると整理した。

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