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タマネギ 全国で通年販売 オホーツク管内産、岡山で貯蔵 5~7月西日本出荷

 きたみらい農協などオホーツク管内の農協が昨年度実証実験を始めたタマネギの道外への通年出荷で、今年5~7月に北見産を岡山県の貯蔵庫から西日本に出荷したことで、全国での通年販売が実現した。品薄になり高価格で売れる端境期の同時期、主力の佐賀や兵庫県産と同水準の価格で販売し、品質の良さから人気を集めた。他県も端境期を狙う戦略を打ち出す中、道内の農業関係者は貯蔵庫を道外にさらに確保し、販路拡大を図る。

 昨年11~12月、岡山県倉敷市の巨大なCA(空気調整)貯蔵庫に、きたみらい農協が出荷したタマネギが約4千トン運び込まれた。酸素や窒素の調整により野菜の劣化を抑え、長期保存が可能になる。

 貯蔵庫は、ホクレンが道産野菜の出荷期間延長を目指し道内農協向けに借り上げ、きたみらい農協が利用第1号となった。タマネギは半年後も、懸念された発芽や腐食はほとんど見られず、同農協は今年5~7月、関西や中国、四国、九州の卸売市場へ、この時期に初めて出荷。生食用としてスーパーなどに並び、加工用にも使われた。

 管内の農協がタマネギの通年出荷に挑むのは、出荷時期の分散化により価格を安定させる狙いがある。

 北見産が市場へ出回るのは8月~翌年4月。地元では貯蔵庫が慢性的に不足し、全国への出荷が収穫直後の秋に集中。このため価格が下落する課題を抱えてきた。この時期の出荷の一部を貯蔵に回し、端境期の5~7月に高値で売れれば、農家の収入増につながる。

 管内の7農協は昨年度、道内や中部地方までの東日本の市場に5~6月、トラックや船で運ぶ「超遅出し」の出荷の実証実験を始めた。コンテナにドライアイスを混載するなどのタマネギの劣化防止策を取り、道内外19市場へ約1800トンを出荷。本年度は46市場へ3140トンと伸ばした。

 そして今回、5~7月に倉敷市の貯蔵庫から西日本に出荷したことで、全国での通年販売を達成した。

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