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道東サンマ6割増 魚体も大きめ 遠い漁場、本格復調見通せず

 【根室】道東沖サンマ漁で主力の棒受け網漁が好調に推移している。8月以降の道東4港(根室市花咲、厚岸、釧路、浜中)の水揚げ量は2万トンを超え、記録的不漁だった昨年の同じ時期に比べ6割増えた。胆振東部地震や大規模停電による大きな混乱もない。すでに盛漁期に入っているが、例年と比べ漁場が遠いため操業回数を増やしにくい状況で、本格的な復調といえるかは見通せない。

 棒受け網漁の漁期は8~12月。漁業情報サービスセンター(東京)によると、8月1日から9月20日に道東4港で水揚げされたサンマは前年同期比61・9%増の2万280・9トン。水揚げ量8年連続日本一の花咲港では、100トン以上の大型船が出漁した8月下旬に2日連続で1300トン超もの水揚げがあった。

 魚体も、昨年は平均110~120グラムと細めが中心だったが、今年は一回り大きい120~130グラムが最も多く、140グラム以上も目立つ。花咲港で水揚げされたサンマの浜値(8月の平均)は1キロ327円で、前年同期比で19%安くなっている。

 21日に花咲港で水揚げした大型船の40代甲板員=根室市=は「何十トンも取れるときと全然取れないときがあって漁模様にばらつきはあるが、昨年に比べてずっといい」と語った。

 ただ、漁場が遠いのが難点だ。水産研究・教育機構東北区水産研究所(青森県八戸市)の巣山哲(さとし)・資源管理部グループ長は「9月中旬に花咲港から東に110キロ先の北方領土・色丹島の沖合に漁場ができるとみていたが、実際には280キロ先の択捉島沖合や700キロ以上先の北西太平洋公海に形成されている」と分析する。

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