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陥没被害の清田・里塚、札幌市作成「盛土造成地マップ」載らず 危険性把握に疑問も

 胆振東部地震で陥没被害が相次いだ札幌市清田区里塚地区が、国の指針に沿って札幌市がまとめた「大規模盛土造成地マップ」に載っていないことが分かった。谷に盛り土をした大規模造成が里塚地区の陥没の一因だとの見方が強まるが、市は国の基準面積に及ばないと判断していた。専門家からは「市は危険性を正しく把握していなかったのでは」との指摘が出ている。

 新潟県中越地震(2004年)などでの地滑り被害を受け、国土交通省は06年に盛り土造成地で行う耐震化への補助制度を設けた。自治体が地盤調査などを経て「危険」と判断した場合、土地所有者らが耐震工事を行う際に国から最大3分の1の補助を受けられる。

 大規模な盛り土造成地を示すマップは、自治体の調査が円滑に進む材料となるうえ、地滑りなどの危険を住民に知らせる手段にもなる。国交省は全国市町村に作成を促している。

 札幌市はマップに市内95カ所の盛り土造成地を掲載し、17年4月に公表。1970年代以降に盛り土で造成された宅地が多い清田区では29カ所を掲載したが、里塚地区は載らなかった。市は除外の理由について「盛り土による造成場所が連続していない。個別の面積は国の基準の0・3ヘクタール未満だ」と説明する。

 これに対し、里塚地区の土地の変遷を調査した地盤ネット総合研究所(東京)の横山芳春氏は「戦後、谷を埋め立てて農地として利用され、後に宅地ができた。谷を埋めた面積は最低数ヘクタールに及ぶ」と主張する。

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