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胆振東部地震、大臣視察ラッシュ 「まとめて来て」負担の職員、本音も 札幌市里塚地区

 胆振東部地震で道路陥没や家屋損壊などが起きた札幌市清田区の里塚地区を、石井啓一国土交通相、自民党の岸田文雄・災害対策本部長代行が13日、相次ぎ視察した。14日以降も閣僚や与野党幹部が入る予定で、「視察ラッシュ」の様相。札幌市役所内では「現場を見てもらうことは大事」とする意見の一方、秋元克広市長らが毎回同行し、地元の負担も大きく、市職員や政党関係者から「ありがたいが、まとめて来てほしい」との声も漏れる。

 岸田氏は13日朝、道内国会議員や道議ら約10人と市役所の災害対策本部を訪れ、続いて現場を訪問。石井氏は正午ごろ現場に着き、秋元市長や高橋はるみ知事らと共に視察を行った。

 14日は野田聖子総務相が現地視察を予定し、週末には自民、立憲民主、国民民主の各党幹部も札幌入りを検討。9日に視察した安倍晋三首相を含めると、自民党だけでも閣僚や党幹部4人が訪れることになる。

 今後、市や道には、復旧や復興の事業費獲得が不可欠。このため相次ぐ視察について、市幹部は「政府与党に現状を理解してもらうことは重要だ」と話す。

 一方、要人視察では地元自治体が準備に追われる。岸田氏の市役所訪問では、被害概要の説明で地元側の全員と向かい合えるよう、室内のテーブルと椅子の調整など、市職員たちが追われた。石井氏の現場視察では市建設局や土木センター、広報課など職員十数人がかり出され、道や開発局関係者も複数同行した。

 相次ぐ政治家の里塚視察について、自民党の道内幹部からも「安倍首相が視察しているのに、何度も来る意味がない」と疑問の声が聞かれる。現場近くの工場に勤める男性は、政治家の視察を歓迎しつつも、「見に来てくれるからには、里塚で安心して生活できるよう、きちんと政策を考えてほしい」とくぎを刺した。(本郷由美子)

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