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ラジオの重要性を痛感 下唐湊祐莉さん、山下健人さん=FMいるか

 地震発生からわずか約20分後の6日午前3時半。地域FM局「FMいるか」は函館市元町のスタジオから特別編成番組を始めた。「地震が発生しました」「停電が起きてますので、外出には十分に注意してください」。不安を抱える地域住民に寄り添うように、繰り返し呼び掛けた。

 入社1年目の下唐湊(しもとそ)祐莉さん(22)は、水道、電気、交通などの生活情報を関係機関に問い合わせ、手書きのメモを中野由貴さんらパーソナリティーに次々と手渡した。停電のためパソコンは使用できず、電話がつながらない相手も少なくない。外を回る中継車に確認してもらうなどして原稿を作った。

 東日本大震災で地域を励まし続ける地域FM局の存在を知ったことが、ラジオに携わる契機だった。「刻々と変化する情報に追いつけず、もどかしかった。でも、役に立てたならうれしいです」

 同じく入社1年目の山下健人さん(24)は6日の日中、中継車で開店しているガソリンスタンドや給水所、充電可能な場所などを探し、同局のツイッターに書き込んだ。同乗したスタッフは音声を放送に乗せた。市民からは「聞いてます」「助かってます」と声を掛けられたり、ツイッターに反響が載った。「声の多さに感極まった。ラジオというメディアの重要性を感じた」と手応えを語った。

 同局の特別編成番組は9日午後4時までの4日間で生放送時間は69時間30分に上った。(野長瀬郁実)

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