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シンブンガミ

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脚本家の向田邦子さんは、エッセー「新聞紙」でこう語る。配達され、これから読むのが「新聞」。前日の新聞は「新聞紙(しんぶんし)」。3日から1週間ほどたつと「新聞紙(しんぶんがみ)」になる―と▼確かに、物を包んだり掃除に使ったりする時は「シンブンガミ」という表現がぴったりくる。新しいニュースが豊富に載っていてこその新聞、ということであろう▼胆振東部地震では停電でテレビやスマートフォンが使えず、当日の夕刊を手にした読者から「感謝する」「よく届けてくれた」と多くのねぎらいを頂いた。手前みそだが、印刷、配送、配達する人ら全員への言葉と受け止めたい▼新聞社ではたくさんの記者が取材している。原則一人一人が足を運び、自分で見て、話を聞く。道新だけではない。新聞やテレビは、臆測やまた聞きだけで報じることはない▼今回の地震でも、根拠のない情報がインターネットの会員制交流サイト(SNS)で出回った。「数時間後に大地震が来る」「断水が始まる」といった内容だ。悪意はないのかもしれないが、投稿を見た人が未確認のまま転載し、広まったようだ。不審な内容は国や自治体に問い合わせてほしい。新聞やテレビで確認できるものもある▼速報性においてSNSの威力は絶大だ。だが、既存のメディアにはSNSで得られない情報もたくさんある。新聞も「シ」や「ガミ」にならぬよう、努力を続けている。2018・9・12

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