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【ライフライン】日高道鵡川―厚賀開通 新千歳は平常運航 スーパー北斗など再開

 胆振東部地震の発生に伴う道内の停電や断水は、ほぼ復旧した。JRの運休や通信障害は続いている。9日午後5時半までのライフラインの復旧状況や被災者向けの情報は以下の通り。

■電気

 北海道電力や道などによると、道内全295万戸で発生した停電は全域で復旧が進んだが、なお3町の413戸(9日午後5時現在)で停電が続いている。土砂崩れによる道路の寸断などで復旧作業が困難なため。内訳は以下の通り。

 胆振管内厚真町(385戸)、安平町(18戸)、むかわ町(10戸)

■水道

 道によると9日午後1時現在、1市5町の約8500戸で断水が続いている。全面断水は胆振管内厚真町(約2100戸)。一部断水は次の通り。

 札幌市(211戸)、胆振管内安平町(3222戸)、同管内むかわ町(826戸)、日高管内日高町(2087戸)、同管内平取町(40戸)

■通信

 NTT東日本北海道によると、胆振管内厚真町などの一部で固定電話850回線、インターネット1100回線が不通となっている。NTTは道内全域で公衆電話を無料で利用できるようにしている。

 携帯大手3社は岩見沢市や室蘭市、厚真町などで通信障害が発生しており、NTTドコモは9日午後4時現在32市町、KDDI(au)は同4時現在68市町村、ソフトバンクは午前9時現在50市町村で、つながりにくくなっている。

■病院

 道などによると、道内の約4千の病院や診療所のうち、ほぼ全ての施設で停電や断水による影響はない。地震で倒壊、または倒壊の恐れが生じた入院病棟もない。各医療機関は順次、通常の診療体制に戻る方向。

■道路

 道などによると、9日午後5時半現在、国道453号の札幌市南区滝野―千歳市幌美内間と、大規模な土砂崩れのあった胆振管内厚真町の上幌内早来停車場線や夕張厚真線など道道11路線14区間が通行止め。高速・高規格道路は日高道の鵡川IC(インターチェンジ)―日高厚賀IC間が同日午前、開通した。

■鉄道

 JR北海道は9日、特急列車のカムイとライラック(いずれも札幌―旭川)、オホーツク(札幌―網走)、大雪(旭川―網走)、スーパー北斗(札幌―函館)、すずらん(札幌―東室蘭)が運行を再開した。ただ、10日以降は節電に協力するため、早朝や午後などに特急列車の間引き運転を行う。運休となるのはカムイとライラック計10本、すずらん計6本(10日のみ計5本)。期間は2週間程度を想定している。

 一方、宗谷(札幌―稚内)とサロベツ(旭川―稚内)は少なくとも11日まで、スーパーおおぞら(札幌―釧路)とスーパーとかち(札幌―帯広)は少なくとも12日まで、いずれも運休する。10日については、札幌―旭川間で「宗谷」と同じ発着時間の臨時特急を運行する。

 9日までに運行を再開した普通列車は次のとおり。 函館線(小樽―旭川)、千歳線(札幌―苫小牧)、宗谷線(旭川―名寄)、石北線(旭川―網走)、函館線(函館―長万部)、根室線(新得―釧路)、室蘭線(苫小牧―長万部、東室蘭―室蘭)、学園都市線(札幌―あいの里公園)

■札幌市営地下鉄・市電

 札幌市交通局は節電対策として、10日から当面の間、平日のおおむね午前9時半~午後4時半に、市営地下鉄を1日あたり計30本、路面電車(市電)を同15本運休する。

■バス

 道内の路線バスや空港、新幹線駅、フェリーターミナルへの連絡バスは9日までに、ほぼ通常運行に戻った。都市間バスの一部などで運休が続いている。

■航空

 新千歳空港は9日、国内線、国際線ともに平常運航に戻ったが、台風の影響による関西空港の滑走路閉鎖などのため、国内線計37便が欠航した。

■幼稚園・学校

 胆振管内のうち、厚真町の小中学校は授業再開の当面の見通しが立たず、厚真高は14日まで臨時休校。安平町の小中学校は12日まで臨時休校し、追分高は授業再開のめどが立っていない。むかわ町は全小中高校が10日は臨時休校。苫小牧市の小中学校は10日から通常授業を再開。千歳市の小中学校は同日、午前中のみ授業を行う。

 札幌市教委によると、10日は全320校のうち小学校78校、中学校7校、高校・中等教育学校1校、特別支援学校2校、幼稚園2園の計90校が臨時休校。また、11日まで給食を提供できず、多くの学校が午前のみ授業を行う。

■入浴支援

 国土交通省は、苫小牧東港フェリーターミナルで、被災者が入浴や洗濯、給水できるよう大型油回収船「白山」を開放している。10日の入浴の受け付けは午前10時~午後2時。1時間から1時間半ごとの男女入れ替え制。洗濯機も交代で使用できる。

 自衛隊が避難所などで入浴支援を行っている。10日の場所と時間は次の通り。

 ▽札幌市清田区の平岡南小(正午~午後9時)▽苫小牧市の苫小牧港西港区南埠頭に停泊中の海上自衛隊所属の南極観測船「しらせ」と掃海艇「いずしま」(いずれも午前7時~午後8時)▽胆振管内安平町の早来小(午前10時~午後10時)▽同管内むかわ町の道の駅むかわ四季の館(午後1~3時は介助が必要な人、午後3~10時は一般)▽日高管内日高町の富川東防災ひろば(午後1~10時)

■公営住宅の提供

 道は、地震で住居が倒壊・損傷した被災者に対し、札幌や室蘭、苫小牧などなど11市町の道営住宅計272戸を無償で提供する。

 申し込みには、市町村が発行する「罹災(りさい)証明書」、住所が確認できる運転免許証などが必要。当面の間、毎日午前8時45分~午後5時半に道住宅課(電)011・204・5583で受け付ける。

 札幌市も、厚別区の市営住宅もみじ台団地の約50戸を無償提供する。市民でなくてもよい。罹災証明書などが必要。先着順。問い合わせは市住宅課(電)011・211・2806へ。

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