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ライフラインまとめ(9日午前0時現在)

 胆振東部地震の発生に伴う道内の停電や通信障害は解消に向かったが、鉄道の運休や断水など生活への影響は続いている。9日午前0時までのライフラインの復旧状況や被災者向けの情報は以下の通り。

■電気

 北海道電力や道などによると、道内全295万戸で発生した停電は全域で復旧が進んだ。停電が続いているのは4町の675戸。町村は以下の通り。

 胆振管内厚真町(394戸)、安平町(18戸)、むかわ町(45戸)、日高管内日高町(218戸)

■水道

 道によると、胆振管内厚真町(約2100戸)で全面断水が続き、一部断水は札幌市(8050戸)のほか、胆振管内安平町(3351戸)、むかわ町(約3200戸)、日高管内日高町(2285戸)、平取町(60戸)の1市4町。

■通信

 NTT東日本北海道によると、函館市や岩見沢市、胆振管内厚真町などの一部で固定電話1万3千回線、インターネット1万回線が不通となっている。札幌市内の不通、不具合は解消した。NTTは道内全域で公衆電話を無料で利用できるようにしている。

 携帯大手3社は札幌市や室蘭市、厚真町などで通信障害が発生しており、NTTドコモが8日午後4時現在43市町村、KDDI(au)は午後10時現在78市町村、ソフトバンクは午後3時現在84市町村で、つながりにくくなっている。

 KDDIは8日夜、自社で所有する海底ケーブル敷設船「KDDIオーシャンリンク」を日高沖に停泊させ、国内で初めて船舶型基地局の運用を始めた。陸上基地局が十分作動していない周辺地域で、通信機能を確保する。非常食など救援物資も被災地に届ける。

■病院

 道などによると、道内の約4千の病院や診療所のうち、ほぼ全ての施設で停電や断水による影響はない。地震で倒壊、または倒壊の恐れが生じた入院病棟もない。各医療機関は順次、通常の診療体制に戻る方向。

■道路

 道によると、通行止めとなっているのは、国道453号の札幌市南区滝野―千歳市幌美内間と、大規模な土砂崩れがあった胆振管内厚真町の上幌内早来停車場線や夕張厚真線など道道12路線15区間。また、不通となっている高速道路の日高道鵡川IC(インターチェンジ)―日高厚賀IC間は9日午前に開通する。

■鉄道

 JR北海道は8日、特急列車全125本と、快速・普通列車のうち730本を運休し、約13万人に影響が出た。北海道新幹線や快速エアポート(小樽―新千歳空港)、はこだてライナー(函館―新函館北斗)は始発から通常運行した。

 9日は一部の特急列車が運行を再開する。カムイとライラック(いずれも札幌―旭川)、オホーツク(札幌―網走)と大雪(旭川―網走)は始発からダイヤ通りの運行を予定。スーパー北斗(札幌―函館)は一部を除き運行、すずらん(札幌―東室蘭)は一部が運行する。

 一方、宗谷(札幌―稚内)とサロベツ(旭川―稚内)は少なくとも11日まで、スーパーおおぞら(札幌―釧路)とスーパーとかち(札幌―帯広)は少なくとも12日まで、運休する。9日については、札幌―旭川間で「宗谷」と同じ発着時間の臨時特急を運行する。

 9日始発から普通列車が運行するのは、函館線(小樽―旭川)、千歳線(札幌―苫小牧)、宗谷線(旭川―名寄)、石北線(旭川―網走)、函館線(函館―長万部)、根室線(新得―釧路)、室蘭線(苫小牧―長万部、東室蘭―室蘭)。午後1時ごろからは、学園都市線(札幌―あいの里公園)が運行を再開する。ただし、一部運休する列車がある。

■バス

 道内の路線バスや空港、新幹線駅、フェリーターミナルへの連絡バスは8日までに、ほぼ通常運行に戻った。都市間バスの一部などで運休が続いている。

■航空

 新千歳空港は8日朝、国際線の運航が再開。臨時便が多く、通常の約2倍の国際便が発着した。国内線は機材繰りや乗務員の手配などで36便が欠航。9日は国内線、国際線ともに平常運航に戻るが、台風の影響による関西空港の滑走路閉鎖などのため、国内線28便の欠航が決まった。

■物流

 日本郵便は9日午前9時から、胆振管内厚真、安平、むかわ、日高管内日高、平取の5町を除く道内市町村発着の「ゆうパック」の受け付けを再開する。日曜営業する道内67の主要郵便局で受け付ける。ヤマト運輸は8日、同じ5町を除く道内市町村発着の宅配便の受け付けを再開した。佐川急便も8日、道内での集配を一部で再開した。

■郵便、ゆうちょ銀

 日本郵便とゆうちょ銀行は9日、被災者に対応するため道内の15郵便局と銀行5店舗を臨時開局する。午前9時~午後4時、貯金の払い戻しなどに応じる。問い合わせは、ゆうちょコールセンター(電)0120・108420へ。

 臨時開局する郵便局、支店は次の通り。

 ◇郵便局▽南茅部、浜益、岩見沢三条中、稚内潮見、雄武、訓子府、阿寒、釧路東、七飯、静内、札幌西、札幌中央、清田、美唄、釧路西

 ◇ゆうちょ銀行▽函館店、札幌支店、札幌東店、帯広店、釧路店

■公営住宅の提供

 道は、地震で住居が倒壊・損傷した被災者に対し、室蘭市など11市町の道営住宅計272戸を無償で提供する。場所は室蘭市、苫小牧市、登別市、伊達市、日高管内新ひだか町、同管内浦河町、札幌市、江別市、恵庭市、石狩市、千歳市。

 申し込みには、市町村が発行する「罹災(りさい)証明書」、住所が確認できる運転免許証などが必要。当面の間、毎日午前8時45分~午後5時半に道住宅課(電)011・204・5583で受け付ける。

 札幌市も、厚別区の市営住宅もみじ台団地の約50戸を無償提供する。市民でなくてもよい。罹災証明書などが必要。先着順。問い合わせは市住宅課(電)011・211・2806へ。

■保険証なしで受診可能

 厚生労働省は、地震で被災した人は保険証がなくても、医療機関で氏名や住所を申し出れば医療保険が適用されると被災者や関係機関に通知している。介護サービスも介護保険証なしで利用できる。

 国民健康保険に加入している被災者は、各自治体の判断で1~3割の自己負担が減額されたり免除されたりする場合がある。

 年金は、自宅や家財が半壊するなどの損害を受けた人に対し、保険料納付を一定期間免除する。

■車検の期間延長

 北海道運輸局は、自動車検査証の有効期間が6~17日に切れる道内の約2万2300台を対象に、18日まで期間を延長する。

■入浴支援

 国土交通省は9日、苫小牧東港区国際コンテナターミナルで、被災者が入浴や洗濯、給水できるよう大型油回収船「白山」を開放する。入浴の受け付けは午後0時50分~午後7時半。1時間から1時間半ごとの男女入れ替え制。洗濯機も交代で使用できる。

 陸上自衛隊北部方面隊(総監部・札幌)は避難所などで入浴支援を行う。9日の実施場所と時間は次の通り。

 ▽札幌市清田区の平岡南小(正午~午後9時)▽胆振管内厚真町の総合福祉センター(午前10時~午後10時)、厚南会館(同)▽同管内安平町の早来小(午前7時~同10時)▽同管内むかわ町の道の駅むかわ四季の館(午後5時~同10時)▽滝川市の滝川駐屯地内の浴場の一般開放(午前9時~午後6時)

■消費者トラブル相談

 災害直後は、義援金をかたりレターパックでの現金送付を求める不正請求や点検商法などの消費者トラブルが増える傾向がある。

 札幌市消費者センターは平日午前9時~午後7時、電話で相談を受け付けている。(電)011・728・2121へ。国民生活センターでも相談を受け付ける。局番なしの(電)188へ。

 札幌司法書士会も10日から、地震を巡るトラブルや不正請求などの相談に応じる緊急ダイヤルを開設する。無料だが、通話料がかかる。相談は平日午前10時~午後4時に緊急ダイヤル(電)011・522・5576へ。

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