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広がる助け合いの輪 胆振東部地震 携帯充電用に電源開放/美容室が無料洗髪

 停電が続く地域も多い中、先に復旧した地域の商店などが携帯電話の充電用に電源を開放したり、美容室が無料で洗髪するサービスを行ったりする助け合いも各地で広がる。滝川市では地域ラジオ局に「うちの情報も伝えて」と協力を名乗り出る店も増えている。

 滝川市内では地震が発生した6日の午後から通電が始まったが、復旧していない地域も多い。北海道電力によると、電線のルートによって状況はまちまちで「どの程度復旧しているか把握できず、今後の見通しも立たない」としている。

 そうした中、黄金町の野上菓子舗は電気が復旧した7日、店内に10個あるコンセントの無料貸し出しを始めた。エフエムなかそらちに依頼して情報を流し一時は30人ほどで店がいっぱいに。店員は「大変なのはお互いさま。何か協力できないかと思った」。西町の前野保険事務所も無料で電源を提供し約20人が訪れた。

 停電で風呂に入れない人も多い。大町の美容室「ナウ・インパルス」は7日、無料で洗髪するサービスを始め、FMで情報提供すると会社員や高齢者らが次々と訪れた。70代女性は「6日から風呂に入っていない。頭を洗ってもらうだけでもすっきりした」と喜んだ。このほかにも数店で無料洗髪を行っている。

 同局は地震後、サービスを行う店の情報を10件ほど放送してきた。山口清悦放送局長は「情報が分からず困っている人は多い。どんな小さなことでも伝えたい」と話す。

 一方、JR夕張駅近くの飲食店「夕張マルシェかしゅかしゅ」は7日、店頭でカレーライス200食を無料でふるまった。店内の電気が復旧したが市内では停電が続く住宅も多く、同店の橋場英和さん(56)が、常連や知人、市内の企業などと協力。栃木から来た男性旅行者は「旅先で地震に遭い不安だったが、温かい食事ができて良かった」と喜んでいたという。市内の宿泊施設「合宿の宿ひまわり」は同日、浴場を市民向けに無料で開放した。

 長沼町営の公衆浴場長沼湯は、同日の営業終了を午後9時に延長し無料開放した。(若林彩、藤田香織里)

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