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地震の余波、日常遠く 胆振東部地震 停電や断水、疲労濃く 住民ら助け合いの輪

 「北海道胆振東部地震」の影響で、道南では7日も停電や断水などによる混乱が続いた。道南のけが人は、函館市宮前町の女性(71)が6日に屋外転倒で軽傷を負ったことが判明し、7人に。避難所では住民が不便な暮らしを強いられ、一次産業や観光業なども対応に追われた。一方、電気は徐々に復旧。北海道新幹線の運行や飲食店などの営業も始まった。

 胆振管内厚真町を震源とした強い地震に見舞われてから、一夜明けた7日の道南。地震発生直後から続く停電は同日午後4時現在、全面復旧に至っていない。函館市などでは、病院などの重要施設や周辺地域で電気が通り始めたが、停電に断水を伴う「2重苦」の地区が残されており、避難所の開設も継続されている。

 同日、停電が続く函館市栄町の「ヤマジョウ菊地商店」は、野菜や缶詰を並べて2日連続でシャッターを上げた。店主の菊地令子さん(77)は「常連のために商品を提供したい」と思ったからだ。

 買い物に来た無職塩沢妙子さん(76)は停電後、オール電化で生活が停止した隣人に米を炊いて届けたといい、「冬は除雪をしてくれた。助け合いです」。

 停電は、住民たちの疲労を倍加させている。函館市内の青柳小など、避難所のお年寄りからは「暗い家に1人でいるよりは」と安堵(あんど)の声が漏れる一方、自宅で過ごす北斗市七重浜4の林峰子さん(72)は「隣のアパートは電気が通ったのに…。昨夜は卓上コンロで湯を沸かして体を拭いた。目の手術をしたばかりでもう疲れた」と話した。

 函館市では断水が同日午後4時現在、西部地区や市内東部の高地を中心に442戸も残り、市内4カ所で給水を続けている。森町でも5カ所で水を配った。

 市内の元町配水場に水を取りに来た同町の飲食業佐々木博樹さん(60)は「ここに来るのは4回目。ご飯やトイレなど、生活の何もかもに水と電気が必要で、真っ暗だった昨夜は気分が落ち込んだ。復旧はいつになるのか」と漏らした。

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