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疲労・不安募る朝 たびたび余震 断水・停電「安心できない」 避難所

 道内各地の停電や断水は、発生から1日たった7日朝も続いた。震度6強の猛烈な揺れに見舞われた胆振管内安平町や、液状化とみられる現象で住宅が傾いた札幌市清田区里塚地区の避難所では、住民が身を寄せ合い、不安の中、一夜を明かした。札幌中心部では住民のほか、宿泊場所を確保できなかった観光客らも避難所に身を寄せ、一部の避難所では人があふれた。

 JR札幌駅に近い札幌市北区の北九条小学校は、お年寄りら近隣住民だけでなく、勤務帰りの人、旅行者らも押し寄せ、延べ600人が一夜を明かした。広さはわずかに寝返りをうてるスペースで、避難者が川の字になって過ごした。6日夕方には避難者が入りきれなくなり、市職員が訪れた数十人を別の避難所に案内したという。

 札幌市白石区のパート従業員丹羽節子さん(74)は中央区の職場から自宅まで歩いて約2時間かかるため、職場に近い同校に避難。床に段ボールを敷いて毛布1枚で寝たといい、「体の節々が痛い。家に帰っても一人で不安なので、避難所の方が安全だと思う。地下鉄が動かなければ、今夜もここに泊まるしかない」と表情をくもらせた。

 JR札幌駅でも多くの人がコンコースで夜を明かした。旅行中の愛知県の主婦岩間和枝さん(60)は「大きなスーツケースを抱えているので避難所に行ったら迷惑だろうと思った。ほかに行くところがなく、駅に来た。床にレインコートを敷いて寝て体が痛かったが、何とか眠れた。朝方は少し寒かった」とこぼした。

 80人が夜を明かした安平町の早来小体育館。避難者は運動マットや段ボールにくるまって身を休めた。震源に近く、余震もたびたび発生。そのたびに真っ暗な館内に小さな子供のすすり泣く声が聞こえた。町内の介護職羽下京子さん(54)は、強い揺れで自宅室内がめちゃくちゃに。「携帯が全くつながらず、身の回りの情報しか分からない」と途方に暮れた。

 約100人が避難した同町の追分公民館。給水車が巡回するものの、生活用水がないため、理容業工藤誠さん(41)ら5~6人が協力して近くの井戸水をポリタンクで運び、トイレに使っている。工藤さんは「地震から1日たって疲れが出始めたが、高齢者の前で僕らが暗い顔をしたら、不安にさせてしまう。大丈夫だよと励ましながら、頑張る」と気丈に話した。

 停電と断水が続く札幌市清田区里塚地区の平岡南小では、約150人が寝袋や毛布にくるまり、朝を迎えた。

 母親と2人で身を寄せた会社員永井暢(みつる)さん(27)は「自宅では安心できず、母も仕事と買い物で疲れていたので夜に避難所へ来た。まさかこんなことになるとは。早くいつもの生活に戻りたい」と話した。

 地元の看護師の女性(55)は自宅の2階建て木造アパートが傾き、倒壊の危険があるとして平岡南小に。「地震の後、窓ガラスが割れたり、パリン、カチンと聞いたことがない音がした。暗闇の中、着の身着のままで出てきた。まだ余震が続いており、不安で仕方がない」と胸の内を明かした。

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