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水産、物流、酪農… 停電 道南の産業に大打撃

 胆振東部地震の影響による停電の影響は、道南の基幹産業の一つである水産関連業や酪農のほか、物流など経済活動にも及んだ。

 函館市水産物地方卸売市場は、午前6時の競りを中止。停電で市場内の製氷機が停止し、市場関係者は「魚の鮮度が悪くなる」と嘆いた。同市場を運営する函館魚市場によると、入荷した鮮魚は大型トラックなどに積んだが、この日は出荷を見合わせた。仲卸業「二階商店」では市場内の冷蔵、冷凍庫が止まり、500万~600万円分の納品が取りやめになったという。

 函館港豊川埠頭(ふとう)に入港した中型イカ釣り漁船の60代の男性乗組員は「イカが捕れてやっと出荷できると思ったのに、停電で約50トンも船内で冷凍のまま。次の出航が遅れる。台風と地震のダブルパンチだ」と憤った。

 八雲町の酪農家谷博之さんは、毎朝5時半からの搾乳を行うことができず、非常用発電機を稼働させて6時間後に、ようやく開始。牛の乳房炎を防ぐために搾乳は何とか行ったが、谷さんは「生乳工場が再開しないと1・5トンの搾乳分すべてを廃棄せざるをえない」と唇をかんだ。

 函館市内を通過するJR貨物の列車は全面運休。同社北海道支社によると、本州方面に輸送するタマネギなどの農産物や道内に送られる生活雑貨、宅配便などの配送に遅れが生じる見込みだという。

 信号機が点灯せず、安全確保ができないなどとして、運送業者は荷物の集荷や配達を見合わせた。函館中央郵便局の担当者は「停電が復旧しない限り、再開の見通しは立てられない」と話した。

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