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激震 西胆振も直撃 工場火災、スタンドには列 信号消え事故相次ぐ

 胆振地方中東部を震源とした6日未明の強い地震は、西胆振にも大きな影響を与えた。新日鉄住金室蘭製鉄所構内の工場で火災が発生。停電や断水は住民の生活に混乱をもたらした。

 室蘭市では、新日鉄住金室蘭製鉄所の構内にある三菱製鋼室蘭特殊鋼の工場で火災が発生したと、6日午前4時10分ごろ119番があった。室蘭市の消防車が7台出動し、親会社の三菱製鋼(東京)によると同10時26分に鎮火を確認した。けが人はなかった。

 午前9時50分ごろ、室蘭市宮の森町1の市道交差点で、乗用車と軽乗用車が出合い頭に衝突した。室蘭署によると現場は信号機のある交差点で、停電のため信号が消えていた。軽自動車を運転していた30代女性が腕に軽傷を負った。伊達市南稀府では午後0時半ごろ、軽トラックと軽乗用車が信号の消えた交差点で出合い頭に衝突し、運転していた70代女性2人が軽傷。

 室蘭市は午前4時45分に災害対策本部を設置し、同6時半までに、8カ所に避難所を開設した。午後5時現在、148世帯217人が自主避難している。避難所は電気が復旧するまで開設する。

 室蘭市内では地震発生直後の未明に2人が搬送され、いずれも軽傷。登別市ではベッドから落ちた女性、伊達市ではタンスに足をぶつけた男性が搬送された。

 豊浦町礼文華の水産加工会社「北海スキャロップ」(外山明社長)では、停電で片貝ホタテや貝柱などの冷凍商品を保冷する冷凍庫が機能しない状況に陥った。外山社長は「停電が続くと何よりも困る。商品は食品衛生的に廃棄せざるを得なくなる」と肩を落とした。

 室蘭市中央町の商店街では鉄筋コンクリート3階建てビルの3階部分の壁が崩落し、歩道に落ちた。入江運動公園温水プールでは照明器具1基(直径約50センチ)が天井からプールに落下した。ともにけが人なし。

 室蘭市日の出町のガソリンスタンドには最大で約1キロの列ができた。室蘭工大4年の本島良介さん(23)は「あと数日は持たないと思って来た。車内で携帯も充電できるので満タンにしたい」と話していた。

 登別市は午前4時に災害対策本部を設置。同5時半に避難所を4カ所開設し、午後5時現在の避難者数は156人。3人の子どもと市民会館(富士町)に避難した片倉町の所由美子さん(50)は「停電で全く情報が入らない。津波が怖いから逃げてきた」と話した。

 胆振教育局などによると、西胆振では全ての公立小中高校が6、7日を臨時休校とした。道大谷室蘭高と海星学院高も6日、臨時休校した。

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