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札幌・清田の住宅街で地盤陥没 液状化か

 札幌市清田区里塚地区の住宅街で6日、地震による地盤の陥没が広範囲で発生、住宅が多数傾き、アスファルトの道路が波打ってずたずたになった。大地震で水を多く含んだ地盤が液体のようになる「液状化」の可能性がある。住民は「錯覚でもみているのかと思った」と恐怖に震えた。

 「突然の揺れで外に出ると、『ガガー』とものすごい音がして、道路がみるみる沈んでいった。普段は平らな公園も、スキー場のゲレンデのような斜面になってしまった」。同地区のタクシー運転手花木均さん(66)はぼうぜんとしながら振り返った。

 地盤の陥没は清田区里塚1の1、1の2を中心に約200メートル四方で発生。少なくとも一戸建て6軒、マンション2棟が傾いた。自宅が半壊した会社員菊地道隆さん(66)は「670万円かけてリフォームし、今月1日引き渡しを受けたばかりだったのに」と力なく話した。

 道路も深さ数メートル、直径5メートルの陥没で歩くのもままならない。土砂に囲まれて車を動かせなかった運転代行業の男性(63)は「道路が『泥の海』になった」と声を失った。付近は水道管の破損による断水が発生。札幌市によると、清田区周辺の1万5千戸、計3万6千人に影響が出ている。

 震度7の胆振管内厚真町に次ぐ震度6強の同管内安平町でも、家屋の壁が崩れるなど被害は大きかった。町商工会職員大森悠介さん(22)は「自宅のタンスも食器棚も、収納物が全て出てきた。台風に地震が続いて大変だ」と話した。


 <ことば>液状化現象 地震の揺れで地中の砂・小石と水とが分離し、地表近くに集まった地下水や泥によって地盤が液体状になる現象。地盤沈下を引き起こし、建物が傾いたり、道路が陥没したりする被害をもたらす。埋め立て地など地下水位が高く、水分の多い砂でできた地盤で起こりやすい。1995年の阪神大震災や2004年の新潟県中越地震では、液状化現象による地滑りが多発した。

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