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厚真で震度7 道内全戸停電 5人死亡4人心肺停止

 6日午前3時8分ごろ、道央を中心に北海道の広い範囲で強い地震があり、胆振管内厚真町で震度7、同管内安平町などで震度6強を観測した。道内で震度7が観測されたのは初めてで、2016年の熊本地震以来、国内6例目。道などによると、大規模な土砂崩れが発生し、住宅が巻き込まれた厚真町など3町で男女5人が死亡した。このほか、厚真町内では男女4人が心肺停止となり、ほかに男女28人が安否不明になっている。道内ではほかに計309人が負傷した。さらに道内の全戸に当たる295万戸で停電したが、午後6時現在、札幌市や安平町など38市町村の計約41万2千戸で停電が解消された。気象台は強い地震や土砂災害への注意を呼びかけている。

 道や道警によると、厚真町吉野周辺の山林で数キロにわたって土砂崩れが発生。町内の不明者28人は、被害が大きい吉野地区に集中しており、24時間態勢で捜索が続いている。同管内むかわ町では、自宅でタンスの下敷きになった男性(86)が死亡。日高管内新ひだか町のアパートでも男性(55)が室内で死亡した。

 住宅被害のうち全壊は厚真町で19棟、安平町で4棟、むかわ町で5棟。半壊と一部損壊は安平町やむかわ町などで計21棟だった。

 北海道電力によると、地震で道内6カ所の火力発電所が運転を停止し、道内で初めて全戸が停電。午後1時すぎに、砂川発電所(砂川市)が稼働を再開し、札幌市などの一部で電力供給が再開された。

 安倍晋三首相は関係閣僚会議で停電に関し「明日朝までに全体の3分の1に当たる100万世帯を超える供給再開を目指す」と述べた。経済産業省は「早ければ明日朝にも全道の夜間の基礎需要量の300万キロワットの供給が可能になる」との見解を示した。菅義偉官房長官はこれに先立つ記者会見で、全面復旧に1週間程度を要するとの見方を示した。

 札幌市内の避難者数は午後9時現在、計約6800人。道によると午後10時現在、札幌市を除く室蘭市、厚真町など道内16市町の避難所には計約2700人が避難した。

 JR北海道や札幌市営地下鉄、札幌市電は、いずれも始発から全路線で運休。北海道中央バスなど札幌と近郊の路線バスも全線運休している。

 札幌管区気象台によると、震源地は胆振地方中東部で、震源の深さは約37キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・7と推定される。震度6強を観測したのは安平町とむかわ町など。

 震度7が観測されたのは、厚真町鹿沼の観測地点。気象庁はデータを受信できなかったため当初の震度を6弱と推定していたが、その後、データを確認し、震度7と発表。同庁は今回の地震を「平成30年北海道胆振東部地震」と命名した。

 道内では余震とみられる揺れが続いており、気象台は「今後1週間ほど、最大震度6強程度の地震に警戒してほしい」と呼びかけている。

 また、低気圧が接近する影響で、7日昼から全域で大雨が予想されており、気象台は「土砂災害に注意してほしい」と呼び掛けている。

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