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道南も強い揺れ 函館で5人けが

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 道央圏を震源とする地震が発生した6日未明、函館市新浜町で震度5弱を観測するなど、道南各地も強い揺れに見舞われた。函館市消防本部によると、屋内で転倒するなどして市内の5人が軽いけがを負ったほか、道南全域で午前11時半現在、停電が続いている。

 函館地方気象台によると、道南で震度4を記録したのは、函館市美原、渡島管内の七飯町本町、鹿部町宮浜、森町御幸町、長万部町平里、檜山管内の上ノ国町大留、乙部町緑町、せたな町北檜山区徳島など。

 函館市消防本部や市総務部によると、市内亀田本町の女性(62)が廊下を歩いていた際に頭をドアにぶつけて出血したほか、市内石崎町の男性(68)が屋内で転倒。また、市内の女性(87)がベッドから転落するなど、20~80代の男女計5人が軽いけがを負った。

 北電函館支店によると、停電の復旧は午前11時半現在、めどがたっていない。同支店は「停電の世帯は全道的に調査しており、道南の世帯数は分かっていない。目視などにより、送電線などの状況を確認しているが、全体の被害については把握できていない」と話す。

 停電を受け、函館市内と渡島管内森町砂原地区など一部地域で断水が発生。函館市内では元町、東山町など高地を中心に552戸が断水しており、市は、東山見晴台団地地下バス停など付近3カ所で臨時の給水場所を開設した。

 市総務部によると、会員制交流サイト(SNS)のツイッターで「午前10時から大規模断水」とのデマが出回っており、市は登録制の防災・防犯メール「ANSINメール」で「そのような予定はない」と信じ込まないよう注意を呼び掛けている。

 市立函館病院は一般診療や透析治療を中止した。函館市内では信号がついていない交差点が多数あり、警察官が交通整理にあたっている。

 停電は、経済活動や市民生活を直撃。函館市によると、市水産物地方卸売市場で午前6時から始まる競りが中止に。市内のコンビニでは、飲食物や電池などを買い求める客が詰めかけている。JR函館駅前の百貨店「棒二森屋」は午前6時から、店外の臨時の食料品売り場を設けた。

 JR北海道函館支店によると、函館線は全線が運休。北海道新幹線も運休しており、再開の見通しが立っていない。

 渡島教育局によると、渡島管内のすべての公立小中学校と高校が臨時休校。檜山教育局によると、檜山管内では奥尻町を除く6町の全ての小・中学校と江差、上ノ国、檜山北の各高校、今金高等養護学校が臨時休校した。

 檜山管内奥尻町は島内にある北電の火力発電所などを町が運転業務を受託して電力を供給しているため、停電は起きていない。

 各自治体は、災害対策本部を設置して情報収集を急いでいる。函館市は午前6時すぎに災害対策本部会議を開催。各部長が「一部地域で断水している」「市立函館病院は自家発電があるが、電源車を北電に要請したい」などと報告した。工藤寿樹市長は「市民の安全を最優先に対応してほしい」と呼び掛けた。

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