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倒木、停電…空知も爪痕深く 住宅損壊、バス待合所横転 収穫直前、リンゴ落果も

 台風21号が北海道付近を通過した影響で、空知管内では5日未明から朝にかけて暴風に見舞われた。札幌管区気象台によると、岩見沢市で最大瞬間風速37・6メートルを記録。滝川市内では強風にあおられ屋外で転倒した女性が肋骨(ろっこつ)を折るけがを負った。倒木や停電が相次いだほか、屋根が飛ばされるなど住宅の損壊、収穫を目前にしたリンゴが多数落ちるなどの農業被害も出た。

 空知総合振興局によると、屋根がめくれたり飛ばされたりするなどの住宅被害が滝川市や奈井江町、長沼町などで計26件あった。夕張市清水沢清陵町の3階建て市営住宅では、トタン屋根の一部が剥がれ、住民の嵐田和子さん(86)は「近所の人から『バリバリッ』と大きな音がしたと言われた」と不安そうに話した。

 浦臼町では町営バスの南札的停留所で木造の待合所が強風で横転し、約3メートル下の畑に落下。栗山町ではごみステーションが倒れ、道路を一時ふさいだ。

 岩見沢市幌向の広隆寺では、樹齢約115年のイチョウが倒れ本堂の屋根の一部が損壊した。同寺住職の広瀬智隆さんは「風向きが違っていたら本堂に倒れていたのでは」と話した。

 管内では倒木などのため道道や国道の通行止めが相次いだが、午後6時現在、通行止めは道道1路線1区間のみに。北海道電力によると午後7時40分現在で夕張市や長沼町、南幌町などの約1200戸が停電している。

 農業にも被害が及んだ。岩見沢市毛陽町の地崎観光農園では、2日に収穫が始まったリンゴとプルーンが多数落ちた。例年1トン余りの収量があるリンゴは2~3割、1・5トンほど収穫できるプルーンは約8割が落果したという。経営する地崎英樹さん(54)は「収穫がこれからのものが一気にやられた。今年は豊作だったが…」と肩を落とした。

 深川市によると、リンゴの生産が盛んな深川市音江地区では、目視で約2割が落ちた農園もあった。

 長沼町によると町内でトマトやピーマンなどのハウス約800棟のビニールが破れ、うち75棟は全半壊した。新砂川農協では、ミニトマトやキュウリなどのハウス133棟でビニールが破れたり骨組みが折れたりした。同農協は「ソバの脱粒やリンゴの落果もあり被害額は約3千万円になる」とみる。ピンネ農協は67棟、たきかわ農協では滝川市内で少なくとも18棟のビニールハウスが損傷した。

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