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ビジネス経験の効用

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「初手の5分で心をつかめなけばそのプレゼンは失敗です。アプローチを立て直します」。ビジネス獲得を逃した反省の弁ではない。放映中のテレビドラマ「義母と娘のブルース」で、結婚相手の8歳の娘に初対面で嫌われた、主人公亜希子のせりふである▼綾瀬はるかさん演じる亜希子は33歳で大手企業の営業部長というキャリアウーマン。ビジネス経験を生かし、家族の問題を解決に導くのが斬新だ▼娘へのいじめ疑惑には、リーダーの男子が好きゆえに構うと見抜き、助言する。「あの集団は典型的なトップダウン。交渉はボスとするのが一番早い」▼形の上では同じ異分野の応用でも、こちらはあまりに品がない。性的少数者(LGBT)を「生産性がない」と経済用語で切り捨てた衆院議員だ。ツイッターでは「『待機児童』なんて一人もいない」「待機してるのは預けたい親でしょ」と、働く母親も批判していた▼母親の就労の有無は子供の幸福度に関係ないとの調査結果を、米ハーバード大の研究チームが発表した。調査対象は29カ国10万人超に及ぶ。働く母親を持った娘は高収入を得る傾向があるとも▼ドラマでは、主人公が近所の寂れたパン店で働き出す。狙いは店を再生し、客や店主に喜んでもらうこと。「そこには仕事というものの本質があります。それを娘に見せたい」と。大きくうなずくのは働く母親だけではないだろう。2018・9・2

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