PR
PR

ありがとう おかえりなさい GLAYと私

 おかえり! 函館出身のロックバンド「GLAY」が地元で25、26日に開く大規模野外ライブ。同じ場所で5年ぶりの開催に沸く道南のファンをはじめ、メンバーの同級生、ミュージックビデオの出演・制作に携わった人々の思いや活動を紹介する。

■函館市内の映像カメラマン・藤田恭吾さん 台詞「なげた」提案通り

 函館市内の「ビデオ・ザ・キッド」の映像カメラマン藤田恭吾さん(64)は、2014年発売のシングル曲「疾走(はし)れ!ミライ」(ポニーキャニオン)を全編に流した、同名のショートムービーで音声を担当。冒頭のギターが捨てられている場面では、登場する女性の台詞を北海道弁の「なげた」を提案し、採用された。「アドバイスした通りになりうれしかった」と振り返る。

 緑の島(2013年)と函館アリーナ(17年)のコンサート映像の編集にも携わった。13年のコンサートは初日に客席など会場の様子を撮影。2万5千人のファンの熱気を目の当たりにした。「GLAYは北島三郎に次ぐビッグスター」と語る。

 今回も全国各地から大勢のファンが函館にやってくる。藤田さんは「GLAYを通して、函館近郊をぜひ楽しんでもらいたい」と笑顔を見せる。(押野友美)

■喫茶CANVASのママ・石井恵子さん 自然にできる応援の輪

 「GLAYは函館の顔。(凱旋(がいせん)ライブに)帰ってきてくれてありがとうという気持ち」と温かく応援するのは、市内本町の「喫茶CANVAS(キャンバス)」のママ石井恵子さん(60)。GLAYの曲に合わせて製作されたショートムービー「疾走れ!ミライ」(2014年、ARATA監督)に出演した。

 GLAYのシングルCDとセットで発売されたDVDに収録。函館で育った少年4人の姿を描いた作品で、市内で撮影された。メンバーの出演はなかったが、4人のサクセスストーリーと重なる内容。石井さんは「魚屋のおばちゃん役」を演じ、「GLAYの存在自体が子供たちに夢を与えてくれる」と感じている。

 夫と経営する喫茶店をたまたま訪れたファンとの交流もあり、「応援の輪が自然にできちゃう」と笑顔を見せる。「GLAYが故郷を愛する姿にも共感できます。これからも、どんどん函館を宣伝してほしい」と期待する。(石井久恵)

■知内「ドン・デ・マカロニ」のやごし本舗・村田優さん 商品広まり「うれしい」

 さくさくしたマカロニのドン菓子「ドン・デ・マカロニ」は2015年1月、ボーカルのTERUさんにツイッターで紹介され、人気が急上昇した。製造する知内町の菓子屋やごし本舗の電話は翌日から鳴りやまなかった。代表の村田優(すぐる)さん(37)は「何が起こったのか全く分からなかった」と振り返る。メンバーと面識はなく、ファンに電話で聞いて初めて状況を知った。

 「知内の特産品を作りたい」と12年にドン・デ・マカロニを販売し始め、函館市内の土産物店などにも置かれるようになったころ。当時は、村田さん1人で製造しており、友人や家族の手を借りても1日500袋が限界だった。午前中に作り始め、翌日の午前5時まで味付けや袋詰めをする日々は約1年続いた。

 現在はパート4人体制。ライブに向け準備している。「GLAYを通じてたくさんの人に商品を覚えてもらえたことが、何よりうれしい」(信岡悠)

■TERUさん、TAKUROさんの同級生・かたおかしんごさん ゆかりの作品 毎回展示

 金森赤レンガ倉庫(函館市末広町)内のブロック玩具施設「カネモリブリックラボ」スタッフのかたおかしんごさん(47)は、TERUさんとTAKUROさんの同級生。2人を含む初期のメンバーとは友人だった。「メジャーデビューすると知った時は本当にうれしかった」と懐かしむ。

 高校時代は別のバンドでベースを弾いていたこともあり、GLAYのライブの前座に立った思い出も。手元にあるのは、メンバーに頼まれて購入したというライブテープだ。「聞き直したりはしないけれど、中にはCD化されている曲もあるみたいです」

 施設ではライブの開催に合わせて、GLAYにちなんだ作品を毎回展示し、訪れるファンを楽しませている。今回は、ブロック玩具で、公式ホームページに載っているライブのタイトルを字体も含めて再現。かたおかさんが持っているライブテープとともに27日まで公開する。(堺麻那)

■13年ライブで裏方として働いた・紺井真行さん、大平将人さん 今年も「島」揺れる予感

 2013年に緑の島で開かれた野外ライブに、アルバイトスタッフとして参加した紺井真行さん(23)と大平将人さん(25)。「GLAYファンは優しい人が多い。年齢層も子供から年配者まで広く、ファン同士が家族みたい」と振り返る。

 紺井さんはステージ設営や観客の誘導を担当。ライブ当日、雨にぬれながら作業をしていると「大変でしょう、カッパ貸そうか」と観客から声をかけられたそう。「列に並ぶルールも守ってくれるし、やりやすかった」と話す。大平さんは、チケットの半券を切るもぎりを担当。「たまたま隣り合ったファン同士が仲良くなっていて、ほほ笑ましかった」と言う。

 裏方で働きながらも、間近に聞こえる本物の歌声と観客の迫力は伝わってきた。「2万を超す人々の迫力はすごい。緑の島が揺れてるんじゃないかと思った」と5年前の熱気を思い出す2人。今年も「島」が揺れる2日間を予感している。(内田晶子)

■関西から函館に移住したファン・新田谷真未さん 「つづれ織り」歌詞励み

 「GLAYの楽曲は季節感があり、ふとした日常がつづられている。いつも、生活に寄り添ってくれています」と話すのは大阪・泉佐野市出身の新田谷真未(にったやまさみ)さん(32)。小学生の頃、ラジオで流れた楽曲「口唇」「春を愛する人」でファンになり、アルバム「BELOVED」を購入。中学に入ってからは約20年間、ツアーに欠かさず足を運ぶ。

 大学の時、友人と「GLAYの聖地」函館を訪れ、街も好きになった。2014年に生まれ育った関西を初めて離れ、函館に移住した。忙しい生活から一度離れ、新生活を始めるに当たって「GLAYの皆さんが育った街なら大丈夫」と思った。

 楽曲の歌詞に励まされることも多く、中でも一番大切にしているのはラブバラード「つづれ織り」。恋愛に限らず「大切に思う人やものを重ねながら歌っています。GLAYを思うファン心理にも重なると思います」。(野長瀬郁実)

どうしん電子版のご案内
北海道新聞 購読の申し込みはこちらから
新聞配達スタッフ募集
ページの先頭へ戻る