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レース犬の行く先

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 先の通常国会で可決成立したカジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備法。「経済の成長」「地域の発展」につながると期待されていますが。さて、カジノといえば米国ラスベガスと並んでアジアではマカオが有名ですね。そのマカオで87年の歴史を持ち、かつてはギャンブルの花形だったドッグレースが6月末で幕を閉じました。

 1周約400メートルのトラックを最速の犬種グレイハウンドが速さを競う競技です。競馬のように優勝賞金と賭けた人には着順に応じた配当金が支払われます。しかし、ファンの高齢化やギャンブルの多様化、さらには動物愛護団体の反対運動などによって次第に衰退し、廃止に至ったものです。

 そこで問題になっているのが約600匹にものぼるレース犬の行く先です。グレイハウンドは英国生まれの狩猟犬、俊足で足の長いスタイルの美しい大型犬種です。昔は貴族しか飼育を許されなかったというセレブな犬でした。活動的な犬種なので一般家庭では飼育、管理が大変です。慎重な処遇を考えてほしいですね。

 このドッグレース、日本でも1951年に地方財政の窮乏を補うため、畜犬競技法案として国会に上程され、衆議院では可決されたものの参議院で否決されて廃案となった経緯があります。(獣医学博士 石川濶)

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