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クマ目撃、最多ペース 今年の道内、長雨で餌不足?

 道内でヒグマの出没が相次いでおり、足跡やフンを含む目撃件数は9日現在、過去10年で最多だった2017年を200件以上も上回るペースで推移している。根室管内羅臼町では、ヒグマが飼い犬や飼育していたヤギを襲う被害が発生するなど、人の生活圏に入り込むケースも目立つ。今年は長雨や日照時間不足により、餌を求めて人里に近づくクマが増えているとみられ、関係者は注意を呼びかけている。

■夜な夜な出没 島牧

 後志管内島牧村原歌町の岸壁で9日午後9時35分ごろ、クマ1頭が歩いているのを、住民の男性が目撃し110番した。クマは体長約1・5メートルで、寿都署員や住民らが見守る中、民家や海岸周辺を3時間以上に渡りうろついた。

 同村では7月末以降、クマの出没が相次ぎ、道猟友会寿都支部島牧分会のメンバーが村内を見回ったり、クマを駆除するためのハコわなを山林に設置したりなど、警戒を強めていた。同支部の高島紀彦分会長(61)は「クマは夜になると度々、民家の近くに出没している。ここまで人慣れしたクマは、駆除しなければ事故が起こりかねない」と危機感を募らせる。

 道警によると、ヒグマの目撃件数は過去10年でみると、増加傾向にある。昨年は前年比335件増の1331件と過去最多。今年は8日現在、前年同期比216件増の1044件と、それを上回るペースで推移している。ヒグマの生態に詳しい金川弘司北大名誉教授(83)は「山林に餌がなくなると、クマは人里近くに出没する。今年は天候不順が続いたため、木の実などが十分に育たず、餌が不足している可能性がある」と指摘する。

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