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ボクシング不正

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落語家の春風亭一之輔さんは、今もガラケー(従来型の携帯電話)を愛用する。「みなさんほとんどスマホでしょ? 肩身が狭くて。おまけに、日大卒業だから余計に肩身が狭い―」▼独演会で笑いを取っていた。「日大卒業」が自虐ネタになるのは、アメリカンフットボール部の悪質な反則問題があったから。スポーツ界では、柔道女子選手への暴力事件や女子レスリング界のパワハラなど不祥事が絶えない▼日本ボクシング連盟でも、山根明会長の助成金不正流用や暴力団元組長との交友などが発覚した。本人は事実関係を一部認め「悪いことはしていない」と抗弁したが、内部からも強い反発が出て辞任に追い込まれた▼公的組織のトップが反社会的勢力と付き合うこと自体、許されまい。さらに深刻なのは、公平、公正が大前提の試合で不正判定を促していた疑惑だ▼本人は否定するが、ある審判は山根氏の意向を忖度(そんたく)せざるを得ない雰囲気があった、と語る。たとえ直接の指示がなくても、判定の際、山根氏の顔色をうかがわねばならないような状況だったのかもしれない。これでは、試合の公平、公正は大きく揺らぐ▼そういえば、政治の世界でも多くの官僚から忖度を受けるトップが。直接の指示はないと言っていたが、行政の公平、公正がゆがめられることはなかったのか。スポーツも政治も、「1強」はあまり好ましくないようで。2018・8・10

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