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<特集>北海道マラソン2018 東京五輪へスパート

 北海道マラソン2018(道陸協、北海道新聞社などでつくる組織委員会主催)は、26日の大会当日まで3週間を切った。昨年に続き、2020年東京五輪のマラソン代表選考大会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」=来年9月15日=の1次選考レースとなり、有力選手が顔をそろえる大会となった。

 男子は昨年のロンドン世界選手権10位の中本健太郎(安川電機)、青学大で今年の箱根駅伝4連覇に貢献した下田裕太(GMO)、今年の日本選手権1万メートルを制した大六野秀畝(だいろくのしゅうほ)(旭化成)らが出場する。女子はロンドン世界選手権代表の清田真央(スズキ浜松AC)、リオデジャネイロ五輪5000メートル代表の鈴木亜由子(日本郵政グループ)、そして故障からの復活を期す前田彩里(ダイハツ)ら楽しみな選手がそろった。

 世界を狙う選手だけでなく、多くの市民ランナーも大会の主役。今年もさまざまな思いを抱き、本番に向けて練習を積んでいる。

■安定感抜群のベテラン 中本健太郎(35)=安川電機

 北海道マラソンをきっかけに世界に羽ばたいた。一般参加した08年大会で、並み居る招待選手を抑えて2位。その後も堅実な成績を挙げ、12年のロンドン五輪では6位入賞した。世界選手権に昨年のロンドン大会を含め3度出場するなど、実績、実力ともに十分なベテランとして北海道に帰ってきた。

 実はフルマラソンの優勝は1度のみ。それも昨年2月の別府大分毎日で、自身14度目のフルマラソンだったというから驚きだ。悲願の初優勝を達成し「優勝がこんなに気持ちがいいと、初めて知った」と喜ぶ姿が印象的だった。

 故障が少なく、年間を通じて調子の波も少ない抜群の安定感が魅力。暑さにも強く、若い選手が多く出場する今回の北海道マラソンも、堂々の「本命」として臨む。狙うのは2度目のフルマラソン勝利と、MGC出場権獲得だ。

■日本選手権1万メートル覇者 大六野秀畝(だいろくの・しゅうほ)(25)=旭化成

 6月の日本選手権1万メートルを初制覇。今季はマラソンに挑戦すると決めており「マラソンに向けて、いい流れができたかな」。言葉通り、7月の函館マラソンではハーフに出場。日本勢最高の3位に入り、順調な調整ぶりをうかがわせた。

 明大のエースとして箱根駅伝で活躍し、15年に名門の旭化成入り。今年元旦の全日本実業団対抗駅伝で2連覇したチームに貢献するなど、若手の有望株だ。

 MGC出場資格を持つ男子選手13人に、旭化成の選手はまだいない。一緒に大会に出る同僚とともに北海道で権利獲得を目指す。

■箱根駅伝で区間賞連発 下田裕太(22)=GMO

 箱根駅伝ファンにはおなじみだ。高校時代は無名だったが、強豪の青学大で実力を開花。大学2年から3年連続で8区区間賞を獲得する活躍で、チームの4連覇に大きく貢献した。

 19歳で初めてマラソンに臨んだ16年の東京マラソンは2時間11分34秒で10位。日本勢2位の好成績で、マラソンへの適性も示した。大学の1学年先輩、一色恭志の後を追うように今春にGMO入り。トラックで2度の五輪を経験した花田勝彦監督から多くを吸収中だ。「暑い中のレースは得意」と、社会人最初のマラソンに北海道を選んだ。

■「忍者走り」で夏に挑む 清田真央(24)=スズキ浜松AC

 夏のマラソンに初めて挑んだ昨年のロンドン世界選手権は、実力を発揮しきれず16位。酷暑が予想される東京五輪に向け、北海道マラソンは真価を問われる大会となる。

 自身2度目のマラソン挑戦となった昨年3月の名古屋ウィメンズで3位に入り、チームの同僚の安藤友香とともに臨んだ世界選手権だった。終盤までトップ集団につく粘りを見せたが、最後は世界の強豪に圧倒され「まだまだ力不足」と分析した。貴重な経験を糧に、より大きな舞台へと進もうとしている。

 左肘をあまり曲げず、両腕を振る幅も他のマラソン選手より少ない独特のフォーム。力のロスが少なく、マラソン向きとされ、「忍者走り」とも呼ばれる。夏のマラソンは世界選手権以来。その時の悔しさを晴らし、東京五輪への挑戦権を得るには、やはり夏のレースがふさわしい。

■五輪断念から復活狙う 前田彩里(26)=ダイハツ

 15年の世界選手権マラソン代表。16年リオ五輪の若手有力候補だったが、左太もも裏を故障し、その年の3月に手術。五輪を断念し、その後の復帰に時間がかかった。

 雌伏の時を経て、昨年11月の全日本実業団女子駅伝の5区で区間賞の活躍。マラソンには今年3月の名古屋ウィメンズで復帰し、15位だった。完全復活への階段を着実に上がっている。

 父親は本田技研熊本の監督も務めたマラソンランナーだった。天真爛漫(らんまん)な性格が魅力の26歳。15年に出した2時間22分48秒は出場女子選手中で最も速いタイムだ。

■トラックのエース転身 鈴木亜由子(26)=日本郵政グループ

 「トラックのエース」が満を持してマラソンに初挑戦する。16年リオ五輪の5000メートル日本代表。世界選手権は15年北京大会、17年ロンドン大会で、いずれもトラックで戦ってきた。

 今年6月の日本選手権1万メートルで松田瑞生(ダイハツ)とのマッチレースに敗れ、2年連続の2位。この時に「違う挑戦をしたい」と述べ、数日後に北海道マラソンへの出場を発表した。

 マラソン挑戦は自らの適性を見極めるためでもある。トラック種目よりもずっと長い距離、刻々と変わる景色―。北海道で新たな才能を開花させられるか。

■健闘誓う市民ランナー
■31回目の完走目指す 横田清さん(69)=札幌市清田区、無職

 1987年に始まった北海道マラソンに、第1回から毎年出場している。31回のうち昨年まで30回連続で完走しており、「最初の棄権があったからこそ、その後失敗しないで走り続けられている」と、当時のゼッケン「65番」を手に、かみしめるように語る。

 87年9月6日、男子フルのスタートラインに立った301人のうちの1人だった。当時は2度目のフルマラソンで「まだ走り方を知らなかった。小雨の好環境で、沿道の声援もすごくて舞い上がっちゃった」。序盤の飛ばしすぎや、ストップウオッチの操作ミスで次第にペースが落ち、35キロの関門を越えられなかった。

 「完走者全員の名前が新聞に載っていたので、私の棄権を知った仲間に心配された。それ以来、どんなことがあってもペースを守り、完走しなくちゃと思うようになった」という。この体験が、フルマラソンに112回挑戦して110回完走という、98%超の高い完走率につながっている。

 十数年前、北海道マラソン3週間前に左足親指を骨折した際も「一番力を入れているレースだから」と出場し、無事完走した。7月に長距離を走り込み、8月に入ると2、3日に1度、10キロ程度を走る軽めの練習で本番を迎える調整法は、昔から変わっていない。

 今年は2月にあった愛媛マラソンと東京マラソンで、3年ぶりに4時間を切る「サブフォー」を達成。「今年は調子がいい。北海道マラソンでも、2015年以来のサブフォーを目指す」と意気込んでいる。

■仲間の励ましに感謝 宮田博美さん(46)=千歳市、会社員

 2010年、11年に道陸協の招待選手として出場したこともある市民ランナーが、2度のアキレス腱(けん)断裂を乗り越え、走り続けている。「もう一度、(3時間を切る)サブスリーを達成したい」と真夏のレースに懸ける熱い思いを語る。

 ランニング好きが高じ、20歳ごろから地元・千歳を中心に道内各地のマラソン大会に参加。09年の北海道マラソンでは2時間49分26秒の自己ベストをマークし、女子道内勢最高となる17位に入り、翌年から2大会は招待選手になった。

 だが14年1月、仕事中に左足かかとを負傷。「2日も練習しないと焦る」と、痛みを押して1年以上練習を続けた。無理がたたって15年9月にアキレス腱を断裂。復活を急いだせいか、16年5月にはリハビリ中に再断裂した。3年近く満足なトレーニングができず、「ストレスで人に会いたくなくなることもあった」。

 そんな苦しい時期を支えてくれたのが、市民ランナーの仲間たちだった。所属する「ちばりよ~RC」(江別市)のメンバーや、過去の大会で一緒に走った市民ランナーたちが励まし続けてくれたことに、感謝している。

 昨年の北海道マラソンでフルマラソンに復帰した。今年5月の大会で3時間30分を切ったが、「まだスピードが全然戻らない。最初は走れるだけでうれしかったけど、どんどん欲が出てくる」と笑う。今はけがの影響もなく、連日練習を重ねており、本番を心待ちにしている。

■代表選考レース、2シーズン目突入 基準突破でMGC出場権

 東京五輪のマラソン代表選考は、今回の北海道マラソンから2シーズン目に突入する。仕組みは昨季と同様で、指定された大会(1次選考レース)で記録と順位の条件を満たすと、来年9月15日に五輪本番とほぼ同じコースで行われる代表選考大会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を獲得する。これまでに男子13人、女子6人が権利を手にした。昨年の北海道マラソンを制した男子の村沢明伸(日清食品グループ)、女子の前田穂南(天満屋)も名を連ねた。今年の大会では誰が五輪代表への挑戦権を得られるだろうか。

 1次選考レースは男子5大会、女子4大会(北海道マラソンは男女とも対象)で、昨季と今季(来年3月まで)の開催分が対象だ。

 MGCはワイルドカードによる出場者を加えて行われ、男女の上位各2人が五輪代表に自動的に決まる。代表は男女各3人で、残りの1人ずつはMGCの後の男女各3大会から選考(ファイナルチャレンジ)。最も記録の良かった選手に決まる。

 1次選考レースを経てMGCで決着する選考方式は基準が明確になり、五輪の度に論議を呼んだ選考の透明性の向上が図られた。また、過去の大会データから、五輪本番で失敗するケースは、選考大会だけ好走して代表になった選手が多いと言われる。このため2度の選考会で結果を出せる、安定した強さを選手に求めた。(北海道マラソン取材班)

■MGC出場権獲得選手
【男子】
設楽 悠太(ホンダ)
井上 大仁(MHPS)
大迫 傑(ナイキOP)
木滑 良(MHPS)
宮脇 千博(トヨタ自動車)
山本 憲二(マツダ)
佐藤 悠基(日清食品グループ)
上門 大祐(大塚製薬)
園田 隼(黒崎播磨)
村沢 明伸(日清食品グループ)
竹ノ内佳樹(NTT西日本)
中村 匠吾(富士通)
川内 優輝(埼玉県庁)
※OPはオレゴンプロジェクト
【女子】
松田 瑞生(ダイハツ)
安藤 友香(スズキ浜松AC)
関根 花観(日本郵政グループ)
前田 穂南(天満屋)
岩出 玲亜(ドーム)
野上 恵子(十八銀行)

◇主催 北海道マラソン2018組織委員会(北海道陸上競技協会、北海道新聞社、北海道文化放送、エフエム北海道、道新スポーツ、北海道、札幌市、北海道体育協会、北海道市長会、北海道町村会、北海道商工会議所連合会、札幌商工会議所、北海道観光振興機構、札幌観光協会、北海道医師会、北海道救急医学会、北海道看護協会、北海道理学療法士会、さっぽろ健康スポーツ財団、NPO法人ランナーズサポート北海道)
◇後援 観光庁、日本陸上競技連盟、日本ブラインドマラソン協会
◇主管 北海道陸上競技協会、札幌陸上競技協会
◇特別協賛 石屋製菓、カネカ、大日本印刷、野口観光、VOLUME
◇協賛 出光興産、第一生命、大和ハウス工業、北洋銀行、ホクレン農業協同組合連合会、よつ葉乳業
◇協力 イオン北海道、NTTドコモ、近畿日本ツーリスト北海道、興和、スカイマーク、セイコーホールディングス、ダスキン、フォトクリエイト、北海道大学、本田技研工業、三井住友海上、三菱商事、ムトウ、ロジネットジャパン

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