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<新刊と文庫>「婚活食堂」など

<単行本>


◆婚活食堂 山口恵以子著

 元人気占い師がおかみを務める東京・四谷の居酒屋「めぐみ食堂」。豊富なタネのおでんやアイデアたっぷりのつまみを求め、いろいろな客がやって来る。恋に破れ、愛に飢えた、さびしい人々も、また。男と女の意外な出会いが意外な結末を呼ぶ短編連作の恋愛ファンタジー。巻末には登場する料理のレシピも。(PHP研究所 1620円)


◆雪(そそ)ぐ人 えん罪弁護士 今村核 佐々木健一著
 有罪率99.9%の刑事裁判で14件の無罪を勝ち取った弁護士を追ったNHKドキュメンタリー番組を書籍化。2000年に東京のすし店への放火罪などで起訴された店主の冤罪(えんざい)を3年以上かけて晴らした例などを挙げ、勝訴の見込みも報酬も少ない冤罪弁護にこだわる理由を探る。番組製作者でもある著者は、札幌出身のドキュメンタリー制作兼ノンフィクション作家。(NHK出版 1620円)

◆師匠! 林家木りん著

 身長192センチ、元伊勢ケ浜親方(元大関清国)の長男として生まれた著者は現在、林家木久扇の弟子で二ツ目の落語家。弟子入りや師匠のもとでの修業、寄席や高座でのとまどい、落語界の裏話を落語家ならではの軽妙な語り口でつづる。「笑点」で人気の木久扇の知られざる素顔を明かしながらも、師匠への感謝と愛情がつまった一冊となっている。(文芸春秋 1512円)


◆罪びとの手 天祢(あまね)涼著
 身元不明の遺体が見つかり、葬儀会社が引き取りにきた。社長の御木本悠司は「遺体は社長を辞めた父の幸大だ」と言う。滝沢刑事は偶然さに不審を感じて捜査に乗り出す。悠司の兄も「父ではないような気がする」と打ち明ける。遺体は誰なのか? 滝沢は、捜査を進めるうちに解決済みの少女連続殺人事件にたどりつく。書き下ろしの社会派サスペンス小説。(角川書店 1728円)

◆宮本常一を旅する 木村哲也著
 民俗学者宮本常一が歩いた場所を訪れ、日本列島の歴史と文化について考える紀行ノンフィクション。利尻島では、50年以上前の写真に写る建物にまつわる一族の話を聞き、実際に宮本と会った元役場職員から当時の話を教えてもらう。宮本の仕事をきっかけに、記憶を掘り起こし、現在を考える材料を発見する現代民俗学の記録である。(河出書房新社 2160円)

<文庫・新書>


◆母詠(ははうた) 藤沢徹著

 戦前戦後の激動の時代を生き抜いた女性・楳香(うめか)の人生を、著者である息子がたどった追憶の物語。お嬢様育ちの彼女を襲った疎開先での苦難の生活、夫の会社の倒産、暴力団からの脅迫、晩年の鬱(うつ)、そして息子との長年の葛藤と和解…。あふれ出る母への愛と痛恨の思いが垣間見える。(文芸社 864円)


◆秘剣水鏡(みつかかみ) 戸部新十郎著
 1993年刊行を再文庫化した剣豪短編小説集。遠く離れた敵でも斬ることができる秘剣「水鏡」を描く表題作。岩柳斎と出会い、燕(つばめ)返しを会得する佐々木小次郎の「岩柳」、神と仰ぐ師に斬りかかった弟子をユダにたとえる「善鬼」など、10編収録。(光文社文庫 821円)

◆奨励会 橋本長道(ちょうどう)著
 将棋の棋士になるには、養成機関「奨励会」で過酷な三段リーグを勝ち抜き、四段にならなければならない。誘惑を断ち切り、どう練習するか? 棋士になれたとして、職業として割に合うのか? 棋士になれなかったら…。元奨励会員の著者が、厳しい現実を突きつける。(マイナビ新書 918円)

◆科学者はなぜ神を信じるのか 三田一郎著
 ビッグバンや進化論を肯定する科学者の多くが創造主としての神を信じているのはなぜか。ニュートンやアインシュタイン、ホーキングらを例に、素粒子物理学者でカトリック司教区助祭でもある著者が、その疑問に答える。(講談社ブルーバックス 1080円)

◆本当はダメなアメリカ農業 菅正治著
 シカゴに約4年間駐在し、現場をつぶさに見てきたジャーナリストが、「農業大国」の実態を報告。遺伝子組み換え作物が消費者に拒否され、肥料や家畜排せつ物による環境汚染、農家の高齢化など問題は深刻…。アメリカ農業は脅威ではないと指摘する。(新潮新書 799円)

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