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アイヌ民具復元に尽力 諏訪良光さん死去 標茶の関係者ら悼む

 【標茶】28日に死去した木工芸家諏訪良光さん(70)は、塘路駅前で民芸品の工房を構え、アイヌ文化の伝承に貢献した。温厚な人柄で親しまれ、町内から惜しむ声が上がっている。

 諏訪さんは塘路出身のアイヌ民族で、中学卒業後、阿寒湖畔の民芸店で働きながら木彫りを学んだ。1990年代後半に塘路駅前に工房サルンパを開設。弦楽器トンコリや口琴ムックリの制作などに打ち込んだ。

 2000年から11年にかけて、町教委の依頼で塘路地区のアイヌ集落で使用されていた民具と祭具の計49点(町博物館に収蔵展示)の復元に取り組んだ。坪岡始学芸員は「塘路コタンの民具の大半は研究材料として流出した。諏訪さんのおかげで、地元のアイヌ民族の歴史の一端を学べるようになった」とたたえる。

 幼なじみの元郵便局職員安部誠典(せいすけ)さん(74)は「塘路地区の大きな存在を失った」と惜しんだ。木彫りに取り組む姿は「深く静かに考えるようだった。口数は少ないが、アイヌ民族の誇りは強かったと思う」と振り返る。

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