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妊娠診断キット 期待

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 昨年度、道内から道外への生乳移出量が40万トンを超え、都府県での乳量不足を補っています。

 さて、牛の乳量を維持するためには、計画的な出産が必要です。牛だって子牛を産まなければ牛乳を生産しませんからね。牛の妊娠期間は約280日間ですが、分娩(ぶんべん)後2~3カ月で次の交配(人工授精)をします。そして妊娠、分娩を繰り返します。

 このサイクルが乱れると、乳量に大きく影響するため、牛の早期妊娠診断はとても重要です。その妊娠診断法には、発情兆候の回帰を見る、直腸検査で子宮内の胎膜や卵巣の妊娠黄体を調べる、超音波断層法で見る、血液や乳汁中の黄体ホルモン濃度を測定するなどがあります。このうち、黄体ホルモンの測定法が、受精後20~24日で判定できるため、他の方法よりも優れていますが、特別な検査施設、費用、時間などいくつかの難点があります。

 昨月、北大などから発表された「牛の妊娠診断キット」はこれらの欠点をカバーし、現場でも手軽にできる診断法として注目されています。牛が妊娠すると血液や乳汁中に増加する黄体ホルモンの量を紙製チップを利用して測定するものです。市販の人用妊娠診断検査薬と同じような簡易診断法が牛にも登場です。実用化が待たれますね。(獣医学博士 石川濶)

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