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<新刊と文庫>「ほどほどのすすめ」など

<単行本>


◆ほどほどのすすめ 池田清彦著
 常識にとらわれない評論で活躍する生物学者のエッセー。国家や集団は大きくなりすぎると破綻することを、イナゴの大群の例を挙げて説明。原発は愚の骨頂で有望なのは地熱発電、体をゴシゴシ洗うと皮膚を守る常在菌がなくなり炎症を起こすなど、なにごとも適当がよく、そういう生き方が幸福をもたらすと説く。(さくら舎 1512円)

◆ギャングを抜けて。僕は誰も殺さない 工藤律子著

 人殺しはしたくないが、命令に背けば自分が殺される。ギャングから逃れるため、祖国ホンジュラスからメキシコへとたどり着いた少年、アンドレス。日本のジャーナリストが、ギャングという選択肢しかなかった少年にインタビューを重ね、その経緯をまとめた。少年を通して、中米諸国が抱える問題が見えてくる。(合同出版 1685円)


◆うつせみの世 夜話三題 安保邦彦著
 人生の苦悩や現代社会に潜む出来事をテーマにした中編小説集。妻と母の3人で食堂を営んでいる56歳の敏夫は、書店員の美子に一目ぼれ。家族と商売を捨てて所帯を持つが、心筋梗塞で倒れてしまう「家族」。大雪山系のトムラウシ登山で妻を亡くした夫が自殺願望から立ち直る「かあちゃん」。高齢者の淡い恋心を描く「お願い、一度だけ」の3編を収録。(花伝社 1620円)

◆どこで、誰と、どう暮らす? 近山恵子、櫛引順子、佐々木敏子著
 家族の枠組みにとらわれず、老後は親しい人たちと暮らしたいと願った女性たちの体験記。3人の著者は、女性解放運動家の小西綾や駒尺喜美が提唱した「友だち家族」に共感。高齢者同士が支え合う終(つい)の住処(すみか)、サービス付き高齢者向け住宅「ゆいま~る」シリーズを栃木県那須町など全国10カ所で展開している。(彩流社 1728円)

<文庫・新書>


◆棋士という生き方 石田和雄著
 棋士引退後、現在は将棋センターを経営し、多くの弟子を育てている著者が、自らの将棋人生を振り返り、その職業の実際を語る。人間味あふれる往年の棋士たちの姿、対局以外の仕事内容などを通して、真摯(しんし)に生きるとはどういうことなのかを具体的に示している。(イースト新書Q 907円)

◆ビューティフル・デイ ジョナサン・エイムズ著
 売春組織に誘拐された少女の奪還を請け負う元海兵隊員ジョー。金づちを武器に戦うすご腕だが、内面に優しさと悲しみを持つ。政治家の娘の保護を依頼され救出には成功。しかし、新たなわなが待っていた。カンヌ脚本賞、男優賞の同名映画の原作。唐木田みゆき訳。(ハヤカワ文庫NV 626円)

◆敦盛おくり 佐伯泰英著

 文庫書き下ろしの「新・古着屋総兵衛」第16弾。影の旗本の顔を持つ古着屋「大黒屋」の総兵衛は「古着大市」を開き、奉行所が押収した品の売上金を幕府に納めている。今年の大市を乗っ取ろうとする者が現れ、総兵衛は幸若舞「敦盛」の舞の剣技で立ち向かう。(新潮文庫 680円)


◆1970年大阪万博の時代を歩く 橋爪紳也著
 大阪が立候補、誘致している2025年の国際博覧会(万博)の基本構想立案に携わった著者が、1970年の大阪万博を振り返る。さらに明治期の「勧業博覧会」や平成の「国際花と緑の博覧会」などが大阪の発展に寄与してきた歴史を考察。(洋泉社歴史新書 1026円)

◆世界が感動する日本の「当たり前」 マンリオ・カデロ著
 駐日大使154人の代表、駐日外交団長でイタリア中部の小国サンマリノ特命全権大使の著者による新日本文化論。平和を望む神道精神、和食文化、拾った財布を届ける道徳性など、世界に誇る日本の美点を挙げて自信を持つべきだと説く。(小学館新書 842円)

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