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しない、させない

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「遊びに行ってくるね」―。2014年、小樽市銭函で海水浴帰りの女性3人が死亡、1人が重傷を負った飲酒ひき逃げ事件。亡くなった1人はその日、こう言って家を出たそうだ▼家族はそれが、娘の最後の言葉になることを知る由もない。女性もこれが家族との永遠の別れになるとは、思いもしなかったはずだ。犠牲者は何が起きたか分からないまま命を落とす。遺族は大切な人との別れを惜しむことすらできない。死亡事故が痛ましいのは、不意に命が断ち切られてしまうからでもある▼ところが、飲酒運転で摘発されたドライバーの約6割が「事故や違反をしなければ捕まらない」と考えていた。道警の調査結果が本紙に出ていた。「見つからなければ構わない」という犯罪者の論理のような考え方には、怒りすら覚える▼運転する側だけの問題ではない。摘発された人の半数は、飲食店で酒を飲んでいた。飲酒運転が犠牲者にも加害者にも不幸な結果をもたらす恐れがあると想像できれば、店も安易に酒を提供できないはずだが▼今年上半期の飲酒運転による死亡事故は5件と、前年同期と比べ3件増えた。死者数は6人で同4人の増加だ。夏休みが始まる。飲酒運転をしない、させないという意識を改めて徹底したい▼きょう13日で銭函の事件から丸4年。道が定めた飲酒運転根絶の日だが、残念ながら道民に浸透しているとは言い難い。2018・7・13

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