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<くらし ちょっと未来形>3 アドバンス・ケア・プランニング 自分らしさ 最期まで支援

 どんな人生を歩み、最期はどこでどんな治療やケアを受けたいか―。前もって意思表示ができる段階で、患者や家族が医師や看護師、介護職員らと話し合って「その時」の望みを託す、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)が、医療の現場で広がりつつある。

 リビングウイル(生前の意思)のように延命治療などの希望を事前に記すだけでなく、何度も話し合いを繰り返し、途中で変わるかもしれない患者の思いを医療・介護者と共有することが特長。本人の意思を尊重した医療やケアを提供し、最期まで自分らしく生きることを支える取り組みだ。

■冊子に思い記す

 札幌市豊平区の西岡病院。待合室に「自分らしく生きるために もしもの時に備えるノート」というタイトルの冊子が置いてある。全28ページ。患者は医療者らと相談しながら思いや希望を書き込む。「これからの生活でこういうことがしたい」「助かる見込みがなくなったら延命治療はいらない」「自分の代わりに治療を決めてほしい人がいる」「家族と最期を迎えたい」

 同病院は4年前、国の「人生の最終段階の医療体制整備事業」に道内から唯一参加したのを機に冊子を作り、病院を挙げてACPに取り組み始めた。

 診察室。高血圧で通う高齢の男性が突然、口を開いた。「先生、いざとなったら延命治療はいらない。苦しまずに死にたい」。男性の言葉をカルテに書き込んだ沢田格(かく)・内科医長(41)は「メッセージを聞き流さずに受けとめています。小さな話を積み重ねると本音が見えてきます」と話す。

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