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青森西高おもてなし隊 街で港で観光ガイド

 青森西高校の生徒たちでつくる「おもてなし隊」が、青森市の魅力発信や観光客のガイドに一役買っている。今年で9年目を迎える同隊は昨年、それまでの活動拠点だった駅に加え、港での活動を開始。陸から海の玄関へとフィールドを広げた。多くの観光客が来県する夏に向けて、同隊長の小林聖菜さん(3年)は「私たちはプロじゃないけど、若さを生かして楽しいガイドをしたい」と気合を入れる。

 現在52人の生徒が所属するおもてなし隊は、東北新幹線全線開業に合わせ、2010年に発足。観光マップの製作・配布や、新青森駅、青森駅での出迎えなどに取り組んできた。

 16年にはJR東日本の依頼を受け、同社のウオーキングイベントに観光コースを提案。北洋硝子やアスパムなどを歩いて巡るコースが採用され、新青森駅で降りた乗客をガイドした。

 昨年、青森港に来港したクルーズ船の乗客を対象に、市内の観光スポットを歩きながら案内する「海からハイキング」を初めて実施した。善知鳥神社、「のっけ丼」を提供する青森魚菜センター、ワ・ラッセのそれぞれを回る3コースを用意。生徒たちは一組2~3人に分かれ、8月3~6日までの4日間で70人以上の乗客を案内した。

 今年、おもてなし隊は2度目の海からハイキングに臨む。8月のクルーズ船来港に向けて、ガイドの内容を検討中。指導する同校の徳差毅教諭は「前回は何もかも手探りだったが、今年は新しい工夫を試みる」と意気込む。

 その一つが、車いすを使った観光案内だ。昨年、ガイドには興味を持ったものの、長距離の歩行に不安を示した高齢者が何人もいたという。この経験を踏まえ、今年の海からハイキングに車いすを導入する。希望する客に車いすを貸し出し、生徒が押しながら観光スポットを案内する。

 6月に行われた車いすの体験講習で徳差教諭は「乗せているのは物じゃなく人。乗っている人が怖い気持ちにならないように気を付けて」と指導した。交代で乗ったり押したりした生徒たちは「平らな道でも衝撃があるね」「低くても段差があると怖い」と、気付いたことを話し合った。

 青森の歴史や観光情報についての学習会では、ボランティアガイド組織「あおもり街てくガイド」の福士昭さん(80)を講師に招き、ワ・ラッセや善知鳥神社などを巡った。ねぶた祭の起源や神社名の由来などについて説明を受けた。

 1年の木村明日香さんは、テレビや新聞で知ったおもてなし隊に入るために同校を受験した。海からハイキングのデビュー戦まであと1カ月。「うまくできない部分もあるかもしれないけど、青森の魅力を知ってもらえるようなガイドをしたい」と目を輝かせた。

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