速報
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猛暑の被災地

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ぐずついた天気が続いた道内は、一部を除き初夏らしい日差しが戻ってきた。札幌では雨に洗われた藻岩山の緑がまぶしい。青空に浮かぶ雲の白も鮮やかだ▼日本語にはさまざまな色の雲がある。青雲は高尚な志のほかにも晴れた空という意味がある。黄雲は瑞雲(ずいうん)、つまりおめでたい雲、紅雲は花の咲き乱れる様子を表す。女性の豊かな黒髪を緑雲と例えることもある▼西日本で甚大な被害をもたらした豪雨は黒雲とともに消え去った。水が引いた被災地では数十人に上る行方不明者の捜索が続き、泥水につかった住宅の片付けも本格的に始まっている。だが、今度は夏の青雲が被災者を苦しめている▼広島県や岡山県では最高気温が30度を超え、断水や停電が炎天下の復旧作業を阻む。乾いた汚泥が風に巻き上げられて、マスクやゴーグルが手放せないそうだ。熱中症や食中毒の恐れもある▼多くの人が避難所での生活を強いられ、トイレや入浴に不自由する人も少なくない。まちなかでは被災ごみがあちこちに積み上げられて、ごみ処理場への道は車の長い列が延びているという。先行きの見えない状況に、被災者たちはいらだちを募らせていることだろう▼現地ではボランティアの受け付けが始まったが、遠く北海道から駆けつけるのは難しい。せめて救援金で支援したい。天候がこれ以上、傷ついた人々を苦しめることのないよう祈りつつ…。2018・7・12

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