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震災の教訓風化させぬ 道南西沖地震きょう25年 津波被害、方言で再現 余市の見野さん、冊子出版 奥尻島民の回想克明に

 【余市、奥尻】北海道南西沖地震の発生から、12日で25年を迎える。甚大な被害を受けた奥尻島を中心に死者・行方不明者は230人に上ったが、地震や津波の怖さを語り継ぐ人が少なくなるなど、風化が進む。そのような中、節目の年を迎え、教訓を後世に残そうと、被災者の談話を冊子にまとめた人がいる。また、厚沢部町では大規模災害に備え、警察官たちが古い駐在所の建物を活用したユニークな救助訓練に臨んだ。

 道内の方言を研究している後志管内余市町在住の見野(けんの)久幸さん(75)が、1993年の北海道南西沖地震で被災した奥尻島民の談話を収めた冊子「死からの生還―奥尻島民の津波被災の回想―」を自費出版した。方言で語られた島民1人の回想を記録。見野さんは「体験と教訓を風化させず、後世に伝えなければ」との思いを強くし、今後も続編の発行を続けていく考えだ。

 冊子はB5判71ページ。奥尻町稲穂地区在住の可香谷(かがや)正二さん(81)から聞き取った地震当時の話を書き起こして、訳文を付けた。

 船の引き揚げ作業中、津波に襲われた可香谷さんが木につかまって難を逃れた様子など、地震発生から避難、復興に至るまでの過程を記載。談話を忠実に再現するため、鼻濁音など、なまりのある方言は片仮名で表記した。

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