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5 就職活動は学びと自己成長の場 平岡祥孝

 この時期になると、メディアから「どのような学生が内定を取っていますか」「内定を取れる学生と取れない学生では、どこが違うのでしょうか」という趣旨の質問を時々受けることがあります。あくまでも私見ですが、人間性や意識・意欲に焦点を当てるならば、素直さと謙虚さがあって手間暇を惜しむことなく準備する学生は、手堅く内定を得ていると思います。それは30年以上にわたって就職支援に携わってきた私の経験値でもあります。

 無手勝流をご存知でしょうか。戦国時代に剣豪で名を馳せた塚原卜伝(つかはら ぼくでん)が始めた剣術の一流派です。それが転じて現代では、自分勝手な流儀や自己流の意味に使われます。

 要するに、就職活動にも原理・原則らしきものがあって、まずは忠実に従っていくことが正道だと思うのですが。人生経験や社会経験の豊富な方々の意見や助言に耳を傾けて、気づきを与えてもらったり、修正を意識させられたりしながら、内定に近づいていくのではないでしょうか。ですから、就職活動も学びの場であると言えるでしょうね。

もちろん支援なしで自己努力だけで内定を獲得する学生もいます。私の独断と偏見によれば、両極端に大別されると思います。一つは職業人としての基本がほぼ出来上がっている学生。IQ(知能指数)とEQ(感情指数)ともに高く、優れたコンピテンシー(行動特性)を発揮する学生であり、大学大衆化時代にあっては希少価値です。もう一つはあえて軽率のそしりを覚悟で言うならば、ただの偶然の産物を手に入れた学生であり、自信過剰と傲慢さから大いなる錯覚を起こしてしまう危険性を孕んでいます。

 一般的には、学生は指導や支援を受けながら就職活動に取り組み、様々な経験を通して自己を成長させていくでしょう。平凡の中の非凡は、けだし名言。

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