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人の感情 動物は理解

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 馬の耳に念仏(馬耳東風)、犬に論語、猫に小判、豚に真珠など、大事なことの意味や貴重な物の価値が動物には分からないという「ことわざ」です。

 日本だけのことかと思ったら、新約聖書マタイ伝の7章にも「聖なるものを犬にやるな。また真珠を豚に投げてやるな。恐らく彼らはそれらを足で踏みつけ、向き直ってあなたがたに咬みついてくるであろう(訳)」と記されています。洋の東西を問わず、昔から人は動物たちを見下してきたようです。

 でも、実際は違いますね。私たちは動物たちの能力や特性、存在そのものにも助けられてきました。警察犬、盲導犬や介助犬、がん探知犬など多方面で活躍する犬はその代表です。

 また、アニマルセラピー(動物介在療法)ではいろいろな動物たちが主役を演じています。犬が人の感情を読み取る認知能力に優れていることはよく知られていますが、先月発表された北海道大学の研究では、馬が人の表情と声を関連付け、怒りや喜びといった感情を読み取っていることを科学的に裏付けました。

 読み書きができ、知性や理性を持つ点では、人は動物よりも優れていると考えられていますが、最近何件も報じられる殺伐とした人の殺傷事件などを見ると、ちょっと考えさせられますね。(獣医学博士 石川濶)

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