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<新刊と文庫>「白墨人形」など

<単行本>


◆白墨人形 C・J・チューダー著

 チョークで描かれた人形が指し示した場所には、少女のバラバラ死体が…。30年後、エディのもとに人形の絵とチョークが届き、忘れたかった過去の事件がよみがえる。現在と過去を行き来し、次第に真相が明らかになるサスペンス小説。ラスト5ページが冒頭のシーンにつながった時、衝撃の事実が明らかになる。英国作家のデビュー作。中谷友紀子訳。(文芸春秋 2430円)


◆差がつく70歳からの病気 朝日新聞出版編
 加齢とともにかかる病気の兆候や最新治療を紹介した週刊誌連載記事を再編集。大腸がんは血便や腹部のしこり、下痢と便秘の繰り返しなどが兆候で、手術後は遺伝子に合った抗がん剤が選べる。O脚になり正座ができなくなる変形性膝関節症は、金属やプラスチックの人工膝関節置換術でよくなるなど、28種の病気を各分野の専門医が解説する。(朝日新聞出版 1404円)

◆作家ガイド アナイス・ニン アナイス・ニン研究会編

 パリで生まれ、米国に渡った女性作家の全体像を紹介する初のガイドブック的な一冊。評論や小説、子どもの頃から書き続けた赤裸々な日記など、公表された全著作に光を当て、性愛作家の実像に迫る。道武蔵女子短大名誉教授の木村淳子ら9人の日本の女性研究家が執筆。(彩流社 3024円)


◆沙漠(さばく)の古都 国枝史郎著
 「神州纐纈(こうけつ)城」などの伝奇小説で知られる著者の、もう一つの顔が垣間見える秘境冒険小説。もちろん一筋縄ではいかない。妖しい光を放ちスペインの街を騒がす獣人から話を起こし、探偵たちによる探検隊が“さまよえる湖”ロプノル湖の地下に眠る古都を目指す。表現の古めかしさは否めないが、ロマンチシズムにあふれ、思わず手に汗握る。(河出書房新社 1728円)

◆航空機を後世に遺す 横山晋太郎著
 国産航空機を実物展示した日本初の本格的な航空宇宙専門の「航空宇宙博物館」《岐阜県各務原(かかみがはら)市》が今春、全面リニューアル。1996年の同館創設に関わった著者が、航空機収集の困難と喜びの舞台裏を明かす。戦前の複葉機復元など、“ヒコーキ好き”には、たまらない話と写真が満載。著者は十勝管内大樹町在住。(グランプリ出版 2592円)

<文庫・新書>


◆児次郎吹雪・おたふく物語 山本周五郎著
 時代小説の巨匠による傑作短編集。貧しくても、けなげに生きる姉妹が暮らす江戸の下町を舞台にした三つの連作「おたふく物語」を収める。松江藩の世継ぎ騒動に巻き込まれた児次郎出生の謎と恋を描く「児次郎吹雪」は文庫初収録。(河出文庫 713円)

◆パンの科学 吉野精一著
 辻製菓専門学校製パン特任教授が、パンが出来上がるまでの仕組みを科学的に解説する。パンの歴史、小麦粉やイーストといった原料の特性、製法、発酵のメカニズム、おいしく食べる方法などをわかりやすく記述。パンの理解が深まり、その味わいをより楽しめるようになる。(講談社ブルーバックス 1080円)

◆悪漢記者 安達瑶著

 「週刊超真相」記者の佐久間は、ある事件が原因で販売管理部に飛ばされていた。編集部復帰の命を受けた前日、経済ヤクザの源田会に襲われる。さらに少女連続殺人事件が発生。佐久間は、源田会との関連を探って動きだす。(光文社文庫 734円)


◆コンビニ外国人 芹澤健介著
 全国のコンビニで4万人超の外国人が働く日本。東大に通いながら働いたり、8人で共同生活をしながら低賃金の仕事をこなしたりする現状の中、その夢と現実とは。表向きは移民を受け入れていないが、世界第5位の外国人労働者流入国になった理由とカラクリを探る。(新潮新書 821円)

◆自己実現という罠 榎本博明著
 心理学博士の著者が、自己実現という「やりがい」を掲げ、労働者を搾取する現代社会を批判。使命感や人間関係に縛られやすい日本人につけ込む産業界のトリックを暴く。人は働くために生きるのではなく生きるために働く-との主張には説得力がある。(平凡社新書 864円)

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