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<6>やむを得ず子連れで取材 息子の笑顔プラスに

 4年前まで勤務していた小樽市で、歴史的能舞台の再建に取り組んでいた市民団体の代表が急逝した。まだ53歳の若さだった。

 大学時代のサークル活動で、能を演じた経験がある私にとって、公私にわたりお世話になった方。育休中の身だが、居ても立ってもいられない。追悼記事を書こうと、1歳の息子を連れて、遺族や関係者の“取材”に出掛けることにした。

 あらかじめ、先方には「育休中なんで子連れです」と断っておいた。ベビーカーに乗った息子は開始5分ほどでぐずりだした。私はノートにペンを走らせながら、お茶を飲ませたり、おやつを与えたりと「二刀流」で対応する。

 「アー、ウー」と声を上げる息子を抱っこしてあやすなど、あの手この手で小一時間を乗り切った。息子の世話で何度か話は中断。やはり、簡単ではないなと思うところはある。

 それでも、時折見せる無垢(むく)な笑顔が場を和ませることもあった。湿っぽい話でも、相手の口が少し滑らかになる。子どもと一緒にいることによって、プラス面を感じられたのは、新鮮な発見だった。

 もちろん政治や不祥事の取材で子連れは難しいが、許される状況もあるだろう。育休中の取材という貴重な経験で、子どもの笑顔の力にあらためて気付かされた。(竹中達哉)

■「育休中のお金の事情」(ログインしてお読みください)

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