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囚人の苦難、45年ぶり再版 小池喜孝さん著「鎖塚」 過酷な労働実態記録 北海道150年で岩波書店復刊

 明治時代、網走―旭川間の道路建設に動員された囚人たちに焦点を当て、北見ゆかりの民衆史家・小池喜孝(きこう)さん(故人)が1973年に発表した著書「鎖塚―自由民権と囚人労働の記録」が今月、岩波書店から復刊された。北海道命名150年にちなみ、道内の歴史書の発刊を企画した同書店の編集者が「鎖塚」に着目、初版から45年ぶりの再版が実現した。

 小池さんは16年(大正5年)、東京生まれ。戦後の53年に北見に移住し、北見工業高などで教職を務める傍ら、戦前の強制労働の実態などを聞き取り調査で掘り起こす活動を続け、2003年に87歳で死去した。

 「鎖塚」は、1891年(明治24年)に始まった網走―旭川間の道路建設工事に、釧路などの刑務所から服役囚が動員された実態を追った。栄養失調などで200人以上が死亡。本の題名は、鎖につながれたままの遺体が埋められた道端の墓から取られた。

 発行元の出版社が廃業し絶版になっていたが、岩波書店の編集者大山美佐子さん(50)が復刊に奔走した。

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