PR
PR

日大騒動が示唆 体育会系の落とし穴

[PR]

 5月に端を発した日本大学アメリカンフットボール部騒動。最初は悪質タックルが問題視されていました。それが反則行為の指示の是非、そしていつの間にか、日本大学全体の体質や経営体制が問われるまでになっています。

 そこで今回は体育会系就活を考察します。体育会系と言えば就活で有利とされます。実際、どの競技でも一生懸命に練習してきたことは評価に値します。また、上下関係を守ること、試合で培われた勝負勘なども評価されます。ところが、それを経験してきた体育会系学生の就活に落とし穴がいくつかあるのです。

 主なものは2点。1点目は試合結果をアピールしたがることです。気持ちは分かりますが、社会人選手としての採用ならともかく、総合職採用であれば試合結果は無関係です。それよりは成長の過程を丁寧に説明した方がいいでしょう。

 2点目は上下関係です。礼節をわきまえるという点で評価されるのですが、実はこの点を否定的に見る採用担当者は少なくありません。と言うのも、上下関係を守りすぎるあまり、自身の判断ができない、あるいは遅れる学生がいるからです。単に指示通りのことをできるだけでは採用に値しない、と採用担当者は考えてしまいます。

 今回の日大騒動で、反則タックルについて該当選手は指示があったとしても断るべきでした。それ以上に、勝利にこだわるとしても監督・コーチは反則指示をするべきではありませんでした。さらにいくら選手の成長を願ったとしても、パワハラに等しい追い込む手法を取るべきではありませんでした。

 大学におけるスポーツは教育の場でもあります。そのスポーツを経験した体育会系学生が自身の就活で何をするべきか、今回の騒動は多くのことを示唆しているのではないでしょうか。(いしわたり・れいじ 大学ジャーナリスト)

どうしん電子版のご案内
北海道新聞 購読の申し込みはこちらから
新聞配達スタッフ募集
ページの先頭へ戻る