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アポイ岳高山植物群落再生計画「科学的根拠が不明確」 様似町諮問機関見直し要請

 【様似】アポイ岳(810メートル)の高山植物群落を再生しようと、実験地に苗を植える「アポイドリームプロジェクト」に対し、研究者らでつくる町の諮問機関「アポイ環境科学委員会」が科学的な根拠が明確でないなどとして、活動の見直しを求めている。町民有志は地元中学生の教育を兼ね、プロジェクトを続けたい考えで、対応を迫られている。

 ドリームプロジェクトは、人の手で2種類の高山植物を根付かせる狙いで、5合目の再生実験地に自宅で種から育てた苗を移植する取り組み。高山植物の保護と再生に取り組む町民有志の会「アポイ岳ファンクラブ」が2005年、研究者の協力を得て「アポイ岳再生委員会」(会長・渡辺定元(さだもと)元東大教授)を結成して実施しており、14年からは様似中も参加している。

 一方、アポイ岳では高山植物だけでなく、固有種のチョウ「ヒメチャマダラセセリ」も絶滅危機に陥るなど、山全体の保全の必要性が高まり、町は15年、各分野の研究者らでつくるアポイ環境科学委員会(委員長・佐藤謙北海学園大名誉教授)を設置。科学委は高山植物の生育を阻害するハイマツの枝払いなどを進める一方で、プロジェクトの手法についても検討してきた。

 その結果、科学委は4月、「自然な植生の再生には栽培対象種の拡大が必要」「再生実験地の目標やコスト的に維持管理できるのかが明確でない」「遺伝的特性が乱されないよう配慮が必要」などの課題を提示。再生委にプロジェクトの最終目標や今後の取り組みをまとめたロードマップの作成を求め、課題が解決できなければ、「継続は認められない」とした。

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