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もう台風の季節?!

 6月は、北海道を含めて日本全国が台風シーズンです。

 北海道では、まだ早いと思われがちですが、そんなことはありません。1951年から2017年の65年間に、北海道に接近・上陸した台風を数えてみましょう。

 6月4個、7月8個、8月46個、9月39個、10月11個です。ピークは8~9月ですが、6月から要注意なんです。

 今夏は、2年ぶりの猛暑予報が出ています。

 地球全体の気温と海水温が高く、台風の故郷フィリピン沖で、雲がどんどん湧き上がっていて、台風の卵(熱帯低気圧)が例年よりも多く生まれる可能性があります。

 前回、猛暑だった2016年には、北海道に史上最多の5つの台風が直撃しました。8月後半のわずか2週間に集中したため、川があふれ、土砂災害も起こり、道内での死者・行方不明者は6人。農業・酪農被害も含めた推定総額は2千822億円という過去最悪の大災害になりました。

 今年が、2年前のようになるかは分かりませんが、南の海での発生ペースが例年より早いのは心配です。

 そもそも台風は、謎が多い気象現象です。

 いつ発生するのか2日前までわかりませんし、発生しても、どんなスピードでどこに進むのか、正確に予測できません。「迷走台風」との表現もあり、いつまでも南の海をウロウロしたり、2つ以上の台風があると、「藤原の効果」といって、互いに影響し合い動きが複雑になったりします。

 さらに、台風は、気圧配置を崩しながら北上するため、これまでの天気の流れが大きく変わります。週間予報や1か月予報も、ガラガラポンで、いったんリセットされてしまいます。

 ちなみに、台風接近の可能性あるとき、週間予報に「曇り」マークがやたら並んでいる印象はありませか? 予報士や予報官も人間なので、晴れ?雨?分からないときは、曇りとつけて様子を見ます。台風が近くにあるときは、状況が大きく変わる可能性が高いので、週間予報はお手上げです。

 特に、北海道は、台風が来たあとは、ものすごく暑くなるか、ものすごく寒くなるか(雪が降ることも)隣り合わせです。台風が運んだ南からの熱気に包まれることもありますし、
台風循環が北の寒気を巻き込むこともあるからです。

 台風シーズンは、気象予報士にとって、頭を抱えたくなる季節です。最近、名古屋大学の研究グループが、ジェット機を使って、台風の雲の中に観測装置と投下し、気圧、気温、湿度、風を観測することに成功しました。近い将来、予報精度も飛躍的に上がることを期待したいですね。

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