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百年記念塔、解体か存続か 重い維持費/地元の象徴

 老朽化でさびた金属片が落下するなどし、閉鎖が続く道立野幌森林公園の北海道百年記念塔(札幌市厚別区)の存廃議論が活発になっている。地元には存続を求める声が根強い一方、多額の維持費がかかることから、解体を支持する意見もある。道は地元だけでなく、全道の道民を対象にした意識調査も行う方針だ。

 「毎朝記念塔を見てきょうも頑張ろうと思う。塔は生活の一部」「北海道開拓の村も老朽化が進み、修繕費が必要。記念塔に大金をかけていいのか」―。道が公園内の百年記念施設再生に向け、道民の意見を聞こうと、北海道博物館(同)で5月に開催したワークショップには計80人が参加した。

 参加した厚別区と江別市の活性化を目指す市民団体「江厚別(えあつべつ)町」メンバーの野田円(まどか)さん(38)=厚別区=は「記念塔がある景観が好き。存続してほしい」と訴える。一方、アイヌ民族の石井ポンペさん(73)=西区=は「アイヌ民族の歴史を無視して建設された塔。一刻も早く解体を」と求める。

 高さ100メートルの記念塔は北海道命名100年の1968年に着工し、70年に完成。2014年から立ち入り禁止となった。立ち入り可能にする工事なら維持費も含め今後50年間で28億6千万円、現状のままでも26億5千万円の維持費などが必要で、解体でも4億1千万円かかる。

 道の動きを受け、記念塔近くの札幌啓成高(946人)新聞局は5月中旬、生徒を対象に意識調査を行い、計218人が回答した。結果は「中に入れるよう改修してほしい」が14・7%、「中に入れなくても残してほしい」が52・3%と“存続派”は計67%。「解体してもよい」は29・8%だった。

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