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指導者の資質

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中、長距離専門だった瀬古利彦さんを世界有数のマラソンランナーに育てた故・中村清さんに、こんなエピソードがある。「これを食ったら世界一になれると言われたら私は食べる」と言い、土の付いた草を食べてみせたのだ▼瀬古さんはその熱意に感銘を受け、中村さんを師と仰いだ。日々の猛練習は厳しく妥協を許さないものだったが、その指導方法に反論することは一切なかったという▼トップを目指すには指導者を信頼し、ひたすら従うことも必要なのだろう。だが、それは指導者がまっとうな考えの持ち主であることが前提だ▼アメリカンフットボールの関西学院大と日大との定期戦で、日大の選手が関学クオーターバック(QB)に危険なタックルをし、大けがを負わせた。プレーから数秒後、無防備な背後から仕掛けた悪質な反則だ▼日大の監督は試合前、この選手に相手QBを負傷させる趣旨の命令を出していたとされる。事実なら言語道断である。選手は監督の指示になかなか背けない。交代後、自責の念からか、選手は泣いていたそうだ▼スポーツは公平なルールの下で死力を尽くすからこそ、見る者の感動を呼ぶ。けれど、監督は試合後「あれくらいやらないと勝てない」と話した。選手の気持ちを踏みにじり、相手にけがをさせてまでも勝とうとする。そんなプレーに観客は感動するだろうか。大学日本一の名が泣いている。2018・5・17

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