PR
PR

統一チーム

[PR]

1991年、千葉市で開かれた卓球世界選手権に韓国と北朝鮮の統一チーム「コリア」が出場した。その陰には、当時国際卓球連盟会長だった故・荻村伊智朗さんの尽力があった▼30回以上も韓国や北朝鮮を訪問し、関係者を説得した。その生涯を追った「ピンポンさん」(城島充著)によると荻村さんはこう言ったそうだ。「大会の前日までは最大限の優遇をします。でも、大会が始まったら(中略)いっさい優遇はしません」。コリアは女子団体で強豪中国を破り優勝した▼今月スウェーデンで開かれた世界選手権でも、女子団体で合同チームが実現した。だが、決まったのは南北が準々決勝で対戦する当日。両チームは戦うことなくメダルが確定した▼北朝鮮を巡る国際情勢が激変する中、南北融和への動きは歓迎したい。しかし、誰もが公平と言える措置だったか。平昌冬季五輪でも、アイスホッケー女子合同チームの登録選手数の特例が物議を醸した▼国際卓球連盟は「これはルール以上のものだ」と言う。けれど、ルールなきスポーツはスポーツではあり得ない。今大会は準決勝で日本がコリアに快勝したこともありそれほど問題にならなかったが、負けていたら国内の反発はどうだっただろう▼来月には史上初の米朝首脳会談が控える。朝鮮半島の和平を切に願う。ぜひとも世界中が、「それならば」と納得できる結論に至ってほしい。2018・5・15

どうしん電子版のご案内
北海道新聞 購読の申し込みはこちらから
新聞配達スタッフ募集
ページの先頭へ戻る